2011/07/09の2
弁天池のトウキョウダルマガエル
弁天池に小さなトウキョウダルマガエルが居着いたのは知っていたのだが、すばしこくてなかなか写真が撮れないでいた。
警戒心が強く、物音がするとすぐに水中に飛び込んで出てこない。
留守中、その数が増えていた。
去年、1km弱離れた田圃でどういうわけかそれまでまったく見なかったトウキョウダルマガエルが大量に生まれたのだが、その田圃も含めて、今年は周囲の田圃(というか村中の田圃)に水が入っていないので産卵はおろか、棲息ができない。
何匹かが新天地を求めてここまで移動してきたのだろう。
うちの池で生まれたわけではない。
複数匹ここまでたどり着いたということは、来年以降、少しずつここで増えていくかもしれない。
トウキョウダルマガエルはトノサマガエルとほとんど同じで、交配も可能だという。だから、カエルの本には、仙台平野(阿武隈も広い意味ではそのエリア)にはトノサマガエルはいない、ということになっているのだが、福島県レッドデータブックの解説などでは、すでに東北ではトウキョウダルマガエルとトノサマガエルの交配が進んで、区別がつきにくくなっているのではないか、というような疑義が呈されている。
でもまあ、従来の説に従って、ここではトウキョウダルマガエルとしておこう。
一匹、逃げずにいてくれたやつがいたので、いっぱい写真を撮った。

土手池の縁にいたトウキョウダルマガエル

いい顔しているねえ

背中の黒い筋はきれいに3本

トリミングで目一杯拡大してみる

これはいい写真になった

目が可愛いねえ
トウキョウダルマガエルとトノサマガエルの違いは、
WEBサイト「日本のカエル」によれば、
- トノサマガエルは、後肢の中指が鼓膜に届くのに対し、ダルマガエルやトウキョウダルマガエルでは鼓膜に届かない
- 背面の小隆条が、トノサマガエルでは発達するのに対し、ダルマガエルやトウキョウダルマガエルではあまり発達しない
- 背面暗色斑紋がトノサマガエルでは融合し、ダルマガエルとトウキョウダルマガエルでは孤立するといった特徴もあるが、トノサマガエルの中にも暗色斑紋が孤立するものも見られる
……だそうだ。
トウキョウダルマガエルとダルマガエル(西日本にのみいるとされる)はDNAがほとんど同じだが、トノサマガエルとトウキョウダルマガエルは違うという話もあって、まあ、何が本当なのかよく分からない。

背中の突起……ねえ。結構あるような気もするが……。
後ろ脚の先が鼓膜のところまで届いていないけれど、微妙な感じ。
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