アズマヒキガエルの大産卵（4）

盛大な乱交パーティは1時間くらいで終わった。
家と２、３回往復しているうちに、鯉の池はいつものように静かになっていた。カエルたちの姿も消えている。
ほんとに短い時間なのね。でも、どうしてこの日、この時間にわ～っと集まってくるのだろう。回覧板でも回しているのか。
今年のパーティは○月○日午前10時から、去年と同じ○○池の北端でやりますのでふるってご参加ください……って、伝えているのだろうか。
不思議だ。

毎年やっていたんだろうなあ。
しかし、この場所はジョンといつも歩く場所。去年も一昨年も、ヒキガエルの卵は目を凝らして探していたのに見つからなかった。おそらく、産んだ先から鯉が食べてしまったのだろう。
来年からは（原発次第では、来年もここにいられるかどうか分からないが）気をつけて見なければ。

……で、家に拉致してきたカップル。
いいとこだったのによお、と文句を言いたそうだったが、絶対にうちで産んだほうがいいって。

少し目を離していたら、雌が雄を乗っけたまま池の外に出ていて、外で産み始めていたので、また捕まえて池に入れた。
そんなに嫌なのかね、この池が。
で、ようやくマツモ池で産卵。
これで楽しみが増えた。