2011/04/26

帰るぞ~


待たされ続けていた用件が終了し、ようやく戻れる! 溝の口で重要人物との昼食を済ませ、夕方、家路へ。
守谷SAで食べた「復興支援メニュー」?なる鰻ご飯とうどんのセット。980円。
売り上げの一部が義援金になるのかどうかは不明。

常磐道の放射線量はちょうど一月前の一時帰宅のときより少し低め。
やはりいわきJCTのあたりがいちばん高い。守谷SAも0.4マイクロシーベルトくらいある。

検問もなく、心配していた小白井⇒川内村の県道の工事通行止めも通れるようになっていた。
滝根小白井ウィンドファームはライトも消えていて完全停止。というか、完全停電したままなのではないだろうか。
久々に万太郎山の尾根がまっ暗だった。

日付が変わらない前に家に到着。
我が家は無事だった。余震で一部の家具が動いたりものが落ちたりしていた程度。
家はいいなあ……と、こんなに思ったことはない。
山のような荷物を家に「戻し」ながら、すぐに池を見に行った。小さな懐中電灯の光に照らされた小さな空間に、いたいた。カエルも卵も。
カエルはシュレの雄みたいだ(暗いのでよく分からなかったが、ほぼ間違いない)。これから産卵するための雌を探しているんだろう。コロコロコロという鳴き声もした。
アカガエルの卵もいっぱい産みつけられている。アカガエルは見えなかったが、産んだ後、二度寝しているところなのだろう。
荷物を入れ始めたら、しんちゃんがやってきたのでさっそくご飯をあげた。小食のしんちゃんがあっという間に山盛りのご飯を平らげた。
シロはどこでどうしているだろう。
明日、明るくなったら忙しくなる。
今夜はとりあえずビールを飲んで寝よう。

家の中は0.4マイクロシーベルトちょっと。家の外はときどき1マイクロシーベルトを超える程度。ちょうど1か月前に一時帰宅したときよりは低いが、先週の雨で少し上がったのだろう。多分、先々週くらいはもっと低かったはず。
まあ、この程度で推移してくれる限り、全然心配はない。

なんか、家に戻れない人たちがいっぱいいることを思うと、涙が出るほど申し訳ない気持ちになる。家に帰れることがこんなに幸せなことだったとは……。

ゴロの墓 ただいま


荷物を家に入れていたら、しんちゃんが来た。おお、生きていたか


すぐに池を点検。なんと、沢水がじゃんじゃん入っていた
LED懐中電灯の弱い光の中に浮かび上がるカエルの姿


暗くてよく分からないが、シュレの雄のような気がする


まだ孵化していないアカガエルの卵があちこちに


イモリもいた



荷物を運び終わった頃、シロがやってきた。おお! 生きていたか。でも痩せて、ボロボロ。頭のあちこちに怪我をしていて、毛並みもひどい。一月半、何があったのか理解していないよなあ、おまえは。
かなり荒んでしまった感じで、すぐには家に入ろうとしなかった。
ご飯も食べず、しばらく外で訴えるように鳴いていた。

3月12日、1号機の爆発直後以来の再会


シロにガイガーカウンターを近づけてみたが、上昇することはなかった


なんでいなかったんだよ~と言いたいんだろうね
就寝、2時過ぎ。明日はいろいろ片付けたりしなければ。

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