2011/03/28

プロパガンダの費用と嘘係数は比例する

YouTubeには、今、電力会社の原発プロモーション広告などがいっぱいアップされている。
こんなに金を使って原発のクリーンさや経済性をPRしてきた電力会社は、今回の件をどう説明する気だ、という気持ちからだ。

メモとして書いておきたい。

原発に限らず、大量広告というものに接するたびに、僕は常に違和感を覚える。
例えば大量の広告を出している健康食品の類。本当にいいものなら、宣伝しなくても口コミでじわじわ広がる。本当にいいものなら、そんなに大量生産ができるとも思えない。ちょうどいい規模というものが必然的にある。
ニホンミツバチの蜂蜜は稀少なので、インチキ商品が大量に出回っている。ニホンミツバチの蜂蜜がどれだけ健康によいものかは僕は分からないが、よいものだとしても、宣伝すればするほど大量に売れるような性格のものではない。
異様な量の広告に接したら、警戒したほうがいい。
本当にいいものなら、きっかけさえ与えてやれば、つまり、最初に少し知ってもらうことができれば、あとは自然に広まり、評価が定まるはずなのだ。

原発CMに出ているタレントや有名人に払ったギャラで、バックアップ電源の充実をしていたら、今回のような無様なことは起こりえなかった。
電力のようなインフラ事業にイメージ広告を許すことがおかしい。ましてや、ニュース番組のスポンサーにさせることはもっとおかしい。

2011/03/28

川内村は大丈夫だ

今日、川内村のSさんという女性からケータイに電話がかかってきた。
お会いしたことはないのだが、お名前を聞いて、ああ、あそこの家ですね、と答えることができた。
今回、一時帰宅したときに、近所の地図のコピーを持ち帰っている。これと、役場がネットに公開している村内在留者名簿をつき合わせ、この人の家はここで、まだ残っているらしい……というようなことを確認していたので、どこの人か分かった。それにしても、普段、もっと村内の人たちとおつきあいしておくのだったと反省しきりである。
広域消防のOB・S田さんにガソリンと食料を少々託してきたのだが、「S田さんから物資を届けてもらいました。ありがとうございました」というお礼の電話だった。
こんなに大変なときなのに律儀に電話番号まで調べてお礼の電話をしてきてくださるなんて、こちらのほうが恐縮してしまう。とにかく嬉しい電話だった。
「落ち着いたらまた村の復興のために頑張りましょう」と言って電話を切った。

そろそろ「これからどうするか」を見据えていかなければいけない。

村の人から、「ラジオ福島がいちばん情報量が多い」と教えてもらった。ツイッターで短信発信しているほか、USTREAMでネット放送もしている。上のリンクに追加しておいた。

川内村はまだ大丈夫。このまま持ちこたえられたら、新生川内村にスタートをきれる可能性もある。
逆に暗い予想をすれば、みんな希望を捨ててしまい、自暴自棄になって「他の土地の原発の放射性廃棄物もいっしょに引き受けるから、いっぱい金をよこせ」という方向に行ってしまうこと。これも大いにありえる未来図。
そうならず、自力で、本当に「美しい福島」を作っていければいいのだが。


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