2011年2月11日の3

福貴作石はここで採れる


あぶくま高原道路経由で神宮寺に到着。
すでに蕎麦は打ち終わっていて、これから茹でるところだった。

地元産のそば粉で打ち立てのそばを振る舞っていただいた


うまそう



食事をしながらの話で、ひとつ衝撃的?な事実が判明した。
神宮寺といえば、墓地にある例の「鶴が乗っている佐久間家の墓」だが、あの細い鶴の首は、修復したものなのだそうだ。

寅吉が彫ったオリジナルの鶴は、地元の子供が石をぶつけて遊んで折ってしまったというのだ。折れた首も紛失し、長い間首なしの状態だったのを、近年になってから、地元の野崎さんという石工さんが、同じ福貴作の石を使って作り直したのだとか。
改めて見てみたが、どこでつないだのか分からないほど見事に修復されている。
訊いてみないと分からないことはいっぱいあるのね。

その野崎さんが造ったという石の壷↑


寺の玄関ロビー、ガラス窓越しに見える佐久間家の墓

そんな話で盛りあがっているうちにも、予報通り雪がじゃんじゃん降ってきた。
数日前からテレビでも、降るぞ降るぞと脅している。これだけ予告していると外れるんじゃないかと期待していたのだが、最近の天気予報は正確だわ。この景色をここから見ているだけなら風情があってよいのだが、明日のことを考えると……いやはや、まいったなあ。

降りしきる雪の中を、小松家に移動。
現在の当主は、この地にやってきた小松利平と同じ名前の利平さん。寅吉から数えると3代目(亀之助の孫)にあたる。
小松家に残されている寅吉関連のものなどを見せていただいた。

右端が寅吉。前列左が亀之助

明治40(1907)年8月20日 白河市向寺
聯芳寺墓地 鈴木寛治の墓 建立のときか


今まで見ていた寅吉の顔よりずいぶん穏やかな好々爺風


位牌


大切に保管されていた。もしかするとここでも寅吉は仕事をしていたのか?


これはおそらく釈雲照の肖像画だろう。
「子供が怖がって泣くので飾らない」とのこと。


雪がどんどん降ってきて積もり始めてきた。無理を言って、利平さんの案内で、石切場に案内していただくことに。


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