10/12/21の3
S90とLX3の撮り比べ(その3)

S90

LX3
家まで来て、たびたびの強風にも負けずに残っているスズメバチの巣を望遠端で撮影。
望遠端が伸びている分、S90のほうが有利なのだが、切り取ってみたときの解像感はどうだろうか。

S90 上の写真をトリミング

LX3 上の写真をトリミング
やはり、こういう撮り比べだと、単純に望遠端が伸びているほうが勝つ。
あたりまえか。
LX3の後継機種のLX5は望遠端を伸ばしているので、ほしくなるなあ、こうなると。
では、いつも撮っているこの被写体はどうか……。

S90
1/80秒、F3.2、ISO 250、-2/3補正、6.85mm

LX3
1/50秒、F2.3、ISO 100、-1/3補正、7.4mm
S90は異様に明るく写ってしまうので露出補正を-2/3までやってみたのだが、それでもしらっちゃけた写真になってしまう。なんでしょう、これは。
玄関ドアやその周辺を見比べると一目瞭然だが、LX3のほうが色彩が豊かに記録できている。
落ち葉が積もった道、建物の外壁の色、ドアの色、格子の色……どれも茶色といえば茶色なのだが、S90はみんな同じトーンの茶色になってしまうのに対して、LX3で撮ったほうはきちんと別々の茶色になっている。
正直、これだけの差が出るとは思わなかった。
ベランダに戻り、またジョンを撮ってみる。

S90

どうも色味が浅い感じなので、ホワイトバランスを赤側に少しシフトしてみた↓

うん、こっちのほうがいい感じ
最初の1枚に戻って、若干はチューニングしたS90とLX3で唐辛子を撮り比べ。

S90

LX3
やっぱりLX3のほうが色味がずっと深い。圧勝。
今度はマクロでの撮り比べ。

S90
1/60秒、F3.2、-2/3補正

LX3
1/125秒、F2.8、-1/3補正

S90
上のをトリミング

LX3
上のをトリミング
これもまたLX3の圧勝。背景のぼけ具合が違うし、色の深みが違う。
S90がLX3とあんまり変わらなかったら、軽い分、完全にS90に乗り換えてしまうだろうと思っていたのだが、これだけ写りに差が出るとは、予想外だった。
LX3には、頑丈で壊れないという美点もある。また、何度もファームウェアをバージョンアップしている真面目さにも好感が持てる。Canonは、ファームウェアバージョンアップするくらいなら型番を変えて新製品にしてしまえ、という姿勢が見えて、かなり印象が悪い。
S90はスペックの割にチューニングが甘いという印象がある。操作性は悪くないし、大きさもちょうどいいんだけどなあ。残念。
ひとついいところをあげると、ピント合わせのとき、フォーカスポイント付近を拡大表示してくれる機能があること。近視と老眼でモニターがほとんどまともに見えないまま撮っている僕としては、これは結構ありがたい機能だ。↓
S90にはフォーカスポイント周辺を拡大表示してくれる機能がある


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