10/09/22の2

 2010年度池改修計画(8) ニュー土手池(一応)完成

お散歩終わっても、水はまだいっぱいになっていない。これを書いている今(日没後)もまだ満水までいっていない。すり鉢状の上のほうは容積がでかいからね。
かなり土を入れたつもりなのに、結構、残りの空間はあったみたいだ。
今までは底のほうが広がった形で水が溜まっていたので、外から見る以上に水量があり、しかも、水の層の下のほうは一見きれいに見えても、水質が悪化していたのだろう。
オタマの池は基本的に深い必要はない。むしろ浅いほうが育ちやすいのだと思う。田圃のような水たまりが基本形なのだから。
今回、ニュー土手池の改修作業をしながら、マツモ池と雨池の改修の方法をずっと考えていた。
当初は、遮水シートを外して掘り下げることを考えていたのだが、今は、どちらも掘り下げることはせず、土を入れてしまおうかと思っている。
雨池は非常に浅くて小さい池にしてしまおうかな。水深10cmくらいとか。
ただ、浅い池は維持が難しい。ちょっと晴れが続くとたちまち干上がってしまう。それを防ぐためには、雨池には絶えず水が流れ込んでいる必要がある。あとは、縁の上のほうまで完全に遮水できていないといけない。

マツモ池も土を入れて水深を浅くすると、維持が難しい。側面の遮水を完全にやり直さないといけないのだが、側面には石組みがあるので、一回り小さくしないと遮水はできないだろう。
それでも、掘り下げるよりは作業は楽なはず。
どちらも、掘らなくていいなら、ゆっくりやればいい。

いえに引き上げ、手を洗ってから、LX3も持って、本日最後の記録のために霧雨の中、外に出た。
泥だらけの手で扱うため、このところ、池改修記録はS600(ニコンの1000万画素コンパクトデジカメ)で記録していたのだが、使っているうちに、本当にLX3はS600よりきれいに映っているのかしらと疑問を抱き始めていた。確認のために、同じ場所から撮ってみようということで……。

NIKON COOLPIX S600 1/100秒、F2.7
ISO 1600、露出補正 -1/3、f=5mm(28 mm相当)High gain up


Panasonic DMC-LX3  1/30秒、F2
ISO 250露出補正 -2/3 f=5.1 mm(24 mm相当) High gain up


ああ〜、やっぱり差は歴然だわね。そりゃあそうじゃなければ困るもんね。わざわざ重いLX3を常用している意味がない。
上の2枚は、どちらも解像度を横650pxに落としているだけで、加工はしていない。
いつもこの阿武隈日記にアップするときは、IrfanViewで、一発調整(ヒストグラム伸張とコントラスト補正を中心に補正しているらしい)して、変だったらUndoしてから改めて色調補正、最後にシャープをかける……という手順でサクサク補正したものを載せている。補正といっても、かかる時間は全部で数秒だから、手間はかからない。
このところ載せていたS600での記録写真は、補正のとき極端に色味が変わったりしていたが、変わった後のほうがずっとマシなので、多少、色味がどぎつくてもそれで通していた。
何も加工しない写真を並べて比較すれば、やはりカメラの基本性能、特にレンズのよしあしと撮像素子の余裕度がはっきり出る。
LX3もS600も同じ1000万画素だが、撮像素子の大きさが違う。LX3は1/1.63型、S600は1/2.33型で、LX3のほうがずっと大きい。
LX3の製品紹介ページには、
//高画素化も可能な大型の1/1.63型のサイズでありながら1010万画素(カメラ有効画素数)にすることにより、1画素あたりの受光面積を大きく設計しました。細部の緻密な描写、滑らかな階調性を導き出します。

LX3のCCDは一般のコンパクトモデルで使用されているCCD(1/2.5型1010万画素)と比べて、1 画素あたりの面積を約45%拡大。ダイナミックレンジを拡大し、ハイライトからシャドウまで飛びやつぶれのないきめ細かな階調を表現できます。またS/N 比を向上させることで、高感度撮影でも低ノイズを実現しました。//


……と書いてある。だったら他のコンパクト機も画素数落とせばいいだけなのにねえ。
僕に言わせれば、1000万画素でも多すぎる。この面積のCCDでせいぜい600万画素くらいにしておけば、もっともっときれいに映るだろうに。

あとはレンズの明るさ。S600もF2.7-5.8と、コンデジとしてはかなり明るいレンズを搭載しているが、LX3はF2.0-2.8と、他のカメラを圧倒する明るさを誇っている。そのため、上の写真のExifを見ると、S600はISOを1600にまで上げているのに対して、LX3はISO250で撮れている。被写体が泥だらけの光景だからあんまりよく分からないかもしれないが、背景の葉っぱなどを見れば歴然。S600で撮った写真は、ケータイで撮ったみたいな荒れ方をしている。
暗い場所では、高画素化の弊害が如実に出る。

駄目押しで、もう少し比較写真を並べてみよう。

S600 1/125秒 F2.7 ISO 1600


LX3 1/30秒 F2 ISO250


S600 1/60秒 F2.7 ISO 1600


LX3 1/30秒 F2 ISO250


S600 1/125秒 F2.7 ISO 1600


LX3 1/30秒 F2 ISO250

撮像素子が小さいくせに無理な高画素化をしたデジカメは、ISO感度を上げることで無理矢理処理しようとするから、当然、撮れる写真は汚くなる。

で、最後の写真を、いつものようにIrfanViewでサクッと補整したのがこれ↓
デジカメ写真は、補正なしで使うことなんかありえない、というのが僕の持論。

さて、ニュー土手池はこれで一応完成ということに。うまくいったかどうかは、来年5月くらいにならないと分からない。ニュー土手池に最初に産みつけられたアカガエルの卵が孵化するのが4月後半くらい。5月後半に、大きくなり始めたオタマがわんさか元気に泳いでいれば成功。そのまま6月には、ニュー土手池の上に張りだした枝からモリアオガエルの卵がぶら下がっていればさらによし。そのモリアオガエルの卵が無事に孵化してオタマになってニュー土手池に落ちて、8月後半、元気なモリアオの子ガエルが土手を這い上がってくれば万歳。

う〜ん、待ち遠しいなあ。




たくき よしみつの「本」 電子配信開始
新版神の鑿第一巻 新版神の鑿 第二巻 新版神の鑿 第三巻
膨大な写真を収録し、寅吉和平作品を完全網羅
『新版 神の鑿』(第1巻〜第3巻)電子書籍で登場
好評だった『神の鑿』をゼロから書き直した完全新版。豊富な写真を高解像度でふんだんに使用。旧版に未収録だった作品も多数追加収録。
ePub版をお勧めしますこちらからどうぞ


日本のルールは間違いだらけ 実は世の中こんなにいい加減だった! 

日本のルールは間違いだらけ』(講談社現代新書 10月15日発売)

第一章 日本語のルールはこんなにおかしい 第二章 交通ルールのバグで殺される 第三章 性風俗は曖昧ルールの九龍城 第四章 法律はお上のご都合次第 第五章 公職選挙法という不条理

JIS漢字の1%は「存在しない」文字、福知山線事故は大隈重信の責任?、ソープランド誕生秘話、PSE法という大量破壊兵器、自公政権は本当なら2003年に終わっていた、裁判員精度は無理である……などなど、AIC(Asahi Internet Caster)で5年あまり連載された「デジタルストレス王」の中でも、反響の大きかったコラムを全面改定&大幅加筆、改訂。「愚ルール五悪の法則」というセオリーの下にまとめあげた読み物。

★立ち読み版はこちら


今すぐご注文できます 
アマゾンコムで注文で買う    bk1で買うbk1で買う    

一つ前の日記へ一つ前へ    目次へ          次の日記へ次へ





その他、たくき よしみつの本の紹介はこちら

日本に巨大風車はいらない 風力発電事業という詐欺と暴力