10/09/20

 2010年度池改修計画(4) ユンボ登場

ユンボという呼び方をするのは年輩の人に多いらしい。ブランド名なんだそうだ。「ジープ」というのと同じだわね。
正式名称は「油圧ショベル」。バックホー、パワーショベル……みな同じもの。
ついに借りてしまった。

小さくていい感じでしょ。乗っているのはあたしじゃない。持って来てくれたおにーさん。
解説はほとんどなし。昨夜ネットで運転方法を予習していなかったら、どうしようもなかった。
「これは『横旋回』?」なんて、予習していた内容を確認したりして……。
アームの旋回と延ばしのレバー方向が縦と横、逆のやつがあるのだ。「コマツ式」というのは、左レバーを前後に振るとアームが左右に振れる。プロはこっちのほうが好きなんだとか。
幸い、やってきたのはクボタのやつで、左アームはJIS仕様、つまり、左右に振ればアームも左右に……という、分かりやすい方式のやつだった。
しかし朝から雨。まずは雨が上がるのを待つ。

午後、雨が上がったのでさっそく……


運転席から一枚撮っておこう
左レバーが旋回とアームの曲げ伸ばし
右レバーはブームの曲げ伸ばしと掘削
一番右のレバーは排土板の上げ下ろし
真ん中の短いレバー2本が、キャタピラ前進・後退


昨夜、ネットで操縦法を予習しておいたので、それほど悩むこともなく動かせた。
本体を倒してしまうのが一番怖い。言い換えれば、倒しさえしなければ簡単。
キャタピラーに対して横方向には踏ん張りが利かないので、旋回以外のことはしないようにする。
掘るときは必ずキャタピラー方向で。
坂を登るときはお尻から登ったほうがこけにくい。
このキャタピラーというのも商標らしい。一般名称はクローラーだったかな。
いや、とにかく機械というのはすごいですね。たちまちこれだけの土が……。

池の中の土を馴らすのはやはりスコップじゃないと無理
土を入れて形ができたら、気の早いアカガエルが一匹飛び込んできた


これ、見えるかな?


穴を掘ることより、作業の足場を作ることのほうが難しい


時間が余ったので、ブルドーザー部分(排土板)を使って、雨で荒れた道の溝を修復。こっちのほうが作業としては難しい。
ま、こんなもんでいいかと、5時前に作業を終えたのだが、エンジンキーを抜いてもエンジンが止まらない。
もってきたおにーさんは「ターボがついてるのでエンジン切ってもしばらく動いてますから」と言っていた。そんなもんなの?
それにしても止まらない。5分しても止まらないので、お店に電話したら「5分は止まらないですねえ」だって。
そんなんでいいんかいな。
仕方ないからそのまま放置してジョンのお散歩を一回りしてきてもまだ止まらない。
負荷をかければ止まるかと、エンジンキーを抜いたままのユンボに乗り、動かしたらますますエンジンが元気になる。
どうもアクセルレバーのワイヤーが伸びきっているか渋くなっているかで、アクセルレバーがゼロ位置に戻っていない感じ。しかし、エンジンがかかったまま下手にいじりたくないし……。
1時間しても止まらない。3度目の電話で、「農機具屋さんが向かいます」と言われ、待機。
不機嫌そうなおじさんがササッと止めてくれた。やはりアクセルレバーのワイヤーが渋くて戻らなくなっていたという。
ワイヤーの位置を教えてもらったので、明日、明るくなったらCRC556を吹き付けておこう。
……ターボがどうのとかって、嘘やん。本気にしちゃったのが失敗のもとだった。わざわざこんなことで来てくれた農機具屋さんのおじさんに申し訳なかった。

しかし、重機は癖になりそうで怖い。人間は、こういうものを手に入れたので、じゃんじゃん土地を変形させていくのね。
使い方を間違えると、とんでもないことになりそうだ。スコップで作業することの大変さを知った上で使わないと、加減が分からなくなってやりすぎそうだ。

このくらいのユンボがほしかったのだが、レンタルという手があるのなら気が楽だ。これからも何度か借りることになりそう……。
怖いという意味では、チェンソーのほうが怖いかなあ。チェーンが切れたら避けようがないから。




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