10/06/09

卵パトロール

毎年卵パトロールをしていると、早い時期に水面に落ちて溶けかけているモリアオの卵や、水のないところに産みつけられた卵、吹き飛ばされて地面の上に落ちてしまった卵などを見つけるポイントが分かってくる。
平伏沼でも産み始めたから、399号沿いの下川内方面のポイントではどうかな……と行ってみたら、あった。
いきなり落ちて溶けかけている卵を発見。卵塊が水面に落ちてもいいのだが、もう少しオタマになってから落ちないと孵化する前に卵塊が溶けてしまい、オタマになれない。
これはすでにバラバラ、ドロドロになっていて、手遅れっぽかった。オタマになってから落ちたとは考えられない。数日前に見たときは卵はなかったから、まだ時間が経っていないはず。この段階でなぜ落ちてバラバラになっているのだろうか? 誰かがいたずらしてわざと落としたのか?
すぐそばに木が伐られた形跡があったから(左の丸太の切り口)、この木を伐採したときに落ちたのか?
う〜ん。駄目元で掬い上げてみたが、どろどろ、ばらばら。一応持ち帰って、オタマになる卵がまだ中に残っていることを祈りつつ、ぎりぎりまで粘ってみることにした。
この状態で水に浮かせておくと、どんどん溶けてしまい、オタマになれない。だから、水を入れていないバットに置いて、表面だけ乾かないようにときどき霧吹きで水を吹いてやる。中からどんどん水分が出てきてしまうので、ダメかなあ……。

家に戻ってきて昼飯を食おうとしていたら、台所の外でウッシーがひなたぼっこしていた。網戸越しに撮る↓

歴代の野良猫の中でも突出して可愛いね、ウッシーは


購入したサンヨーのICレコーダー。高かった。

雨池のあたりでいろんなものが鳴いている。
買ったばかりのサンヨーのICレコーダーで録ってみた。デジカメで動画撮影したときの音声と、どの程度違うのか……まあ、聴いてみてください↑

カエルは3匹、高中低と、3つの音域で、雨池の周りで鳴き合っている。いちばん低い声のやつは、一昨年くらいに生まれた若いモリアオじゃないかと思っているのだが、違うかなあ。甲高い声はシュレか。でも、目を凝らしても、視界に入るのはヤマアカガエルとツチガエルだけで、シュレもモリアオも見えない。

チュピっと短く鳴いているのはシジュウカラ。警戒音かもしれない。
ウグイスも少し離れた場所で鳴いている。

10/06/10

平伏沼訪問3回目


↑太い幹に直接産みつけた珍しい例(普通は葉っぱにからませる)
平伏沼には何回も行っているが、モリアオガエルの写真は撮れたためしがない。卵塊の写真ばかり。
ところが、初めて訪れた人が、いきなり産卵中のモリアオガエルを見たり、ものすごい数のカエルが波を立てて水面を移動し、一斉に枝に上るところを見た、などという話も聞く。僕はよほど日頃の行いがよろしくないのだろうか。
初めて産卵中(産卵直後くらいか)のモリアオの写真を撮れたので、2日後、また訪れてみた。
でも、期待しているとダメね。卵は20個くらいに増えていたが、カエルの姿はなし。声はときどきするのだが……。
諦めて帰りかけたが、もう一度……と思って、いちばんいそうな場所に戻ると、水面から一匹、結構でかいモリアオが顔を出してこっちを見ている。
ゆっくりと身体の位置を回転させて正面から見つめるまでの連続写真がこれ↓

何か物音がしたようだが……


ん? どこだ?


カシャっていう音が聞こえるな


こっちか……?



あ、おまえか。何やってるんだ、おい


モリアオは、よくこんな風に滅茶苦茶な格好で浮いている。関守池で見たモリアオもこんな感じで浮いていた。シュレがこんな格好で浮いているのは見たことがない。もう少しちゃんとした格好?で浮いている。
ひ弱でおっとりしているシュレに対して、モリアオは力強く、破天荒。

この卵は真下が土の部分にかかってきているのでかなり心配


入り口で嫌でも目に入る。今日はナセルのケツを集落方向に向けていた


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