10/04/28
誕生日に初窓ガエル
今日から55歳。四捨五入すると還暦。……還暦!!
寒い日が続いて、カエルだけでなく、生物の活動が不活発な今年の春だが、今日の雨で、アマガエルが一匹、ようやく顔を出してベランダを移動。その後、窓にはりついた。でも、まだ餌になる小さな昆虫はそれほど飛んでいない。
今年初の「窓ガエル」ということで、わざわざ雨の中傘をさして外に出て記念に撮っておいた。

キューちゃんが来ていた

ベランダを移動中は茶色だったが、雲形模様を残したまま緑色に変色中

まっ暗なので、全部フラッシュ撮影

LX3で撮って、後からトリミング拡大
カエルのことをよく知らなかった頃は、茶色に変色し、背中一面にくっきりと模様の出ているニホンアマガエルを「もしかして新種のカエル?」なんて大騒ぎしたものだった。知らないということは恥ずかしいけれど、楽しいことでもあるかもしれない。
ここに来てからは、カエルについて、本やネットの情報からの知識の他に、実際に見て、観察して、考えて分かったこともいっぱいある。
自然界にいるカエルに、いちいち識別票をつけて観察することは難しいから、常識とされている情報についても、本当かどうか、一度は疑ってみることが必要かもしれない。例えば、
ヤマアカガエルは二度寝する
語呂がいいので、本のタイトルにできそうだが、本当にそうなのか?
今年は、二度寝どころか、四度も五度も寝ていたような気がする。で、産卵も、二度寝した後、二度どころか、三度も四度もしていたんじゃないかという気がする。
もうすぐ5月だというのに、マツモ池のヤマアカガエルはまだ産んでいるのである。新しいのが次々に冬眠から醒めてやってくるというよりは、同じ連中が、産んでは寝て……の繰り返しをしているようにも見える。
ヤマアカガエルとニホンアカガエルは交配しないのか? というのも疑問。同じ場所に混在しているのだから、のっかっちゃう例はいくらでもありそうだ。その場合、受精しないのか?
どの本を読んでも、ヤマアカガエルとニホンアカガエルが亜種の関係(交配可能)かどうか、明確に書いていない。見分け方は書いてあるのだが、いっぱいアカガエルを見ていると、どっちともつかないようなのがときどきいる。
トノサマガエルとトウキョウダルマガエルもそうだ。どの本にも見分け方が書いてあり、違う種だとされているのだが、『レッドデータブックふくしま』などには、交配可能で混在しているという報告もあり、今後、遺伝学的にも調査・研究が必要というようなことが書いてある。交配可能ということは、区別がつかないということだ。レオポンのように交配種は一代限りで子孫が残せないというなら別だが、両生類ではそこまでシビアなのかどうか。そもそも最初から違う種だったのかどうか?
関東平野、仙台平野にはトノサマガエルはいない、という話も、今ではどこまで信用できるのかよく分からない。将来、トウキョウダルマガエルとトノサマガエルの区別はなくなっているかもしれない。
モリアオガエルなどは、斑点の多い個体(西日本に多いようだ)と、ほとんど緑色一色の個体(北に行くほど多いらしい)では見た目がかなり違うが、同じ「モリアオガエル」とされる。それに比べて、トノサマガエルなどは模様もいろいろで個体差があっても、似ているトウキョウダルマガエルとは厳密に区別される。そのへんの根拠も……どうなんだろう。
アズマヒキガエル(東日本)とニホンヒキガエル(西日本)の区別も、もはやいらないのではないかという気がする。この2種?は亜種の関係で、交配が可能。ということは、地域差でしかないと思うのだが。
ヒキガエルはそもそもいろいろな色、模様、大きさがいるのだから、よほど遺伝的に区別ができるということでなければ、別種とする意味がないのではないかしら。
大阪人と東京人を別種の生物とするような区分けにすぎないのでは……という気がする。
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