09/11/09

ふるさと林道

うちのそばの林道を、2年前から舗装している。おかげでイモリの子が大量死したことはすでにここに書いたが、今年は林道の最後まで、舗装の下地作りをし、来年度に舗装を完了させる計画らしい。
誰も通らない道だし、数千万円規模の事業を何年もかけて続けるだけの意味がある工事とはとても思えないのだが、このへんにはそういう道路工事がいっぱいある。
ジョンの散歩道のひとつにもなっている。舗装されると、歩きやすくはなるだろうが、風情はなくなるし、また小動物の死骸を見る機会が増えるだろう。

道を拡幅するため、山側をかなり削りとっている。
ここはちょうど人工林と雑木林の境目みたいだ



斜面の土留め処理をどのようにするつもりなのか気になる


伐採をかろうじて逃れたモミジ
まだ安心はできないが……


いつも観察している水たまり。まだアカガエルがいた。

ここは保護してくれるだろうか?


植林した手前に自然に形成されている雑木のベルト
この手前は削り取られてしまった


ふと振り向くと、薄くガスのかかった山肌に、滝根小白井ウィンドファームの建設クレーンが見えた


上の写真をトリミングして拡大したところ↑
右にもう1本クレーンの先が見えている。
ここからの距離は約4kmというところか。


この林道の最後は、小笹目という場所につながり、大津辺山の入り口になっている。
これは放置されている松林。世間一般にはこういうのを「荒れ果てた森」と呼ぶ。「荒れている」というのは、人間の経済的視点からの評価であり、経済木として植えた木が材木として使い物にならないようなひょろひょろした木に育つことを言う。まさにそういう風景。
こうした森からは優良な材木は採れない。チップにするのが関の山。こんなことなら、最初から植林せず、自然林にしておいたほうがどれだけ価値が高かったか。
それにしても、天然林と呼べる森が0.06%しか残っていないとは……。
明治以降、特に太平洋戦後前後に、日本国中で行われた森林破壊の規模がいかにすさまじかったか、改めて思わせる。

林道最後のほうに、こんな切り通し部分がある。


水抜き穴からは石灰質の固まりが。地下水に石灰分が相当含まれているということか。

地下水が地表にわき出して、あちこちに小さな流れを作っている。このへん一帯が水源地であることをよく物語っている。

小笹目に出た。田圃の向こうの紅葉がきれい


ここには農家が一軒、おばあさんが一人で住んでいる


大津辺山方向を見る。ここに巨大風車が乱立するなど、絶対に許すことはできないと、改めて思う。さっさと撤退せよ⇒CEF

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