小坂峠を越えると、宮城県白石市。曾爺さん鐸木三郎兵衛の故郷だ。
七が宿ダムに行く手前に、萬蔵稲荷神社というのがある。山の中腹に暗い参道があって、その先にあまり大きくない稲荷神社があった。
駐車場で中年女性に呼び止められ「上の売店の横にビニール傘を忘れてきてしまったので、店の人に、次に来るときまで取っておいてと伝えて」と頼まれた。その旨、店のおばさんに話す。このおばさんがまたよく喋る人で、神社の由来からなにから、ひっきりなしに喋り続ける。
めかぶのお茶、ドクダミ茶をごちそうになる。玉こんにゃくの田楽を食べながら話を聞いていた。
小さな神社なのに、立派な茶屋があって、面白い。
「だんだん」のミイ子さんを思い出した。
東北の女性はみなよく働く。働くのが当然という感じ。
それに対して、男性はときどきずぼらな人がいる。働き者の奥さんに甘えて飲んだくれていたり、仕事も開拓精神を忘れ、「何か」上から降ってくるものを待っているような人がときどきいる。
七が宿ダム。霧でこんな感じ。ここの「道の駅」は、安い農産物がたくさんあってなかなかよかった。地元の野菜を中心に、50円、100円という値札が並んでいる。「秘伝豆」という枝豆がお勧め。枝豆好きの助手さんが4袋くらい買っていた。実際、美味だった。1袋150円から。安いなあ。
このへんで日没。日が短くなった。今日は秋分の日だから、これからは夜のほうが長くなるのね。
飯坂温泉経由で飯坂ICから東北道、磐越道で帰る。
飯坂温泉駅そばの小さなガソリンスタンドでガソリン補給。高いかなと思ったが、小野のセルフの店より3円/リットルも安かった。
桑折町は、いつか再訪したい。今度は飯坂温泉側から入り、山側にどのくらい民家があるのか、自然の感じはどんななのかを見てみたい。