09/09/07の9


外に出ると、ちょうど船が接岸するところだった。日差しが強い。これから飯を食う場所を探さないと。
アクアマリンふくしまの隣には「小名浜美食ホテル」という店舗集合体が、その隣には「ら・ら・ミュウ」という物産館があり、どちらも飲食店が入っている。
美食ホテルのレストランは、サイトを見ると
Est Est del PORTO イタリアンレストラン
太郎茶屋 漁師料理、お土産
うな秀 うなぎ
マユール インド料理、カレー
俺流小名浜ラーメン楽笑 ラーメン
蕎麦の実 蕎麦
創作ダイニング 舷 genn 創作和洋食
……となっているが、創作ダイニング 舷 gennはすでにつぶれているようだ。海鮮を楽しみたい場合は太郎茶屋しかないことになるが、覗いてみると今ひとつパッとしないし、客も入っていない。


町中案内図があったので見てみたが……


……個人商店などはのっていなかった
ら・ら・ミュウのほうは海鮮料理の店が並んでいるが、観光地価格という印象で高い。
事前にネットで調べておいた「うろこいち」という地元の食堂を探すことにした。

地図を忘れてきてしまったのだが、記憶では、うろこいちは小名浜市場のそば、ちょっと陸側に入ったあたりにあったはず……移動したら、すぐに見つかった。

看板があちこちにあるのですぐに分かる「うろこいち」


あたしは刺身定食……定番ですね


サンマの刺身が旬だった


こちらも定番のちらし丼。ご飯はすし飯


こちらは本マグロのネギトロ丼。ご飯は普通のとすし飯、どちらも可


オプションでサンマの刺身を2皿頼んだのだが、ボリュームがありすぎて一部はわんこにあげる羽目に。
一切れが分厚いのだ。
値段も良心的で、まあまあ満足。昔、小名浜市場食堂で食事をしたときは分からなかったなあ。古い店のようだけれど。
他にも「漁港の町の食堂」という雰囲気の店は点在しているので、探せばもっとうまくて安い店もありそうだ。

その後、マリンタワーという展望台に行ってみた


高さ60m。料金は320円。ちと高い……料金のほうが


展望台から見下ろすと、タワーの影が下にできているのが分かる。
阿武隈山地のあちこちに建てようとしている巨大風車は、これの倍以上の高さがある。2500kw級の風車は、羽根の直径が100mというとんでもないものだ。このマリンタワーより長い直径の円が空中で回るのだ。
地元の人はまだ実感できていない。建った後で、その巨大さ、異様さに驚くだろうが、そのときはもう遅い。
山は破壊され、近くの住民は風車病とつきあいながら生きていかなければならない。
金が落ちるし温暖化防止に役立つなら……と、安易な気持ちで受け入れた人たちもみな後悔している。
耐用年数わずかに17年。それまで使えるかどうかも分からないし、事業者が経営破綻して消滅する可能性も高い。20年後、荒れた山の上に残った巨大なゴミを撤去することになるのは、結局地元自治体だろう。撤去にも億単位の金がかかる。行政の判断ミスが、環境破壊、健康被害、財政難という三重苦を招くことになる。
このタワーを見たら、これの倍以上の高さのものを阿武隈山地に包囲網のように建てる計画がどれだけとんでもないものであるかを実感してほしいものだ。

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日本に巨大風車はいらない 風力発電事業という詐欺と暴力 ギターデュオ KAMUNA