お目当てのジャズバンドは夜9時半くらいにならないと現れないらしい。仕事が終わってからとか、いろいろあるらしくて。そもそもこの場所、いわき市街からでもたっぷり1時間以上かかるだろう。
それまで、いろんな人がたらたらとライブ。
大塚愛 supported by たまちゃん(三線)↑
楽人が邪魔をして、まともに聞けなかったのが残念。とにかく大人も子供も自由すぎるお祭りなのね。
将来、こんな感じで二人が正式にセッションする日が来るかもしれない。
自由すぎるロンパ舎まつりが生んだハプニングだった。
楽人は、ちゃんと教育すれば大物になる可能性をいろいろ秘めている。でも、子供の頃、天才じゃないかと思わせた子が、ただの不良青年に育ってしまう例はいっぱいあるから、分からない。今がいちばん大切なときなんだろう、ということだけは分かる。
僕は子育てが嫌で、そのへんの面倒くささを放棄した人間だから、これ以上は何も言えないな。
天才ドラマー大我、というのがいるけれど、彼なんかも、これから先どうなるのかなあ。
技術があまりに早成してしまうと、人間として、精神部分がついていかなかった、ということも多々あるだろうし。
そういう意味では、あんまり英才教育とかはしないほうがいいのかもしれない。それより、人間としての基本的な教育だね。大切なのは。
日本ではそれがダメだというのは昔からよく言われていること。
大学の教室に年数回立つけれど、年々、学生のマナーが落ちているのが分かる。授業中の私語なんて、僕らが学生だった頃はありえなかった。それが、今ではあたりまえのようになっている。
親からも教育されないし、小中学校、高校でも放ったらかされてきた十代後半の子に、大学で基礎的なマナーを教えるなんてのは無理な話。
話をドラムに戻せば、打楽器の根源的な感動というのは、どっしり感と正確なリズムを延々と刻めるタフさ。
子供にそれを要求するのは無理だろう。だから、技術を習得した後は、ひたすら精神性と演奏の融合かなあ。
それがないと、中国雑伎団みたいな音楽になってしまう。一部の速弾きフュージョンバンドとかに感じる「もういいよ。分かったよ」的な、超絶技巧の中に生まれる薄っぺらさ、みたいなもの。
速弾きが薄っぺらいのではなく、歌心がこもっていない速弾きが薄っぺらいということ。
まあ、あんまり書くと、技術がない人間のひがみというのがばれてしまうからやめましょう。
はい。