08/04/26の2

助かるやつ、助からないやつ(承前)



昨日の水たまりがなかなか見つからなかった。嫌な予感。
ああ〜〜、これが……!
予想より干上がるのは早かった。すっかり水が抜けてしまい、オタマたちは小さく一か所にかたまり、佃煮状態になっている。よく見ないとただの土塊に見える。昨日、見ていたから分かったものの……。
土ごと少しほじってみたら、何匹かはまだ少し動いていた。ダメもとで、土ごと掬い取り、バケツに入れた。
何匹かは水を得れば生き返るかも……という淡い希望のもとに。

昨日の夕方はまだ泳いでいたのが、こんな悲惨な状態に……


駄目元で、バケツに掬い入れ、水を入れる


オタマの佃煮を土ごと掬い取った後

こんなことなら、昨日のうちに救出しておけばよかった。日本中のあちこちでこうした悲劇は毎日起きているんだろうけれど、なんだかやるせないね。
干上がる水たまりかどうか、産み付ける親は分かっていないのかなあ、やっぱり。
家に戻る途中、今度は今年できたU字溝につながっている枡をいくつか覗くと、そこには大量のヤマアカの卵が……。水田に水が入らないので、ここに産み付けてしまったのだなあ。
ところが、水質が悪いのか、できたばかりのコンクリート枡だから、セメントのアクがきつかったのか、孵化したオタマがみんな死んで浮いている。これでは、今後孵化する分も全滅。狭い枡の中にこんなに卵を産み付けても密度が高すぎて窒息死するか、大雨で流されてしまうか……。
これもせっせと救い出す。小さなポリバケツがあふれかえった。
これらをまとめて山葵池に。
佃煮状態のオタマはやはり何匹も死んでいて、水面に浮かんできた。でも、泳ぎ始めたやつもいる。
オタマは最後の最後、結構生命力が強い。去年も、大雨で山葵池の水が抜けてしまい(正確には流入口から水が入らなくなった)、佃煮状態になっているところを、戻ってきた夜中に応急処置で水を入れたところ、ほとんど死なずに全員復活した。あのときもすごいと思ったものだ。
生き残れなかったやつ、生き残ったやつ、これからマツモムシに食われたりして命を落とすやつ、最後まで生き延びてカエルになるやつ、カエルになった途端にヘビに食われたりして死ぬやつ……いろんな運命のやつがいるわけだ。
昨日、救出されたヒッキーの卵は本当に幸運だったね。あの水たまりは、今頃消失しているだろう。実際、産んだばかりの卵チューブの中、いくつかの卵は水に接していなかったからか、白く濁っていた。あのタイミングで僕が車を停めなければ、確実に今頃は田圃のヤマアカの卵同様、佃煮になっていたに違いない。水たまりの命は短い。
それが、今は雨池の中で、たっぷり水を含んで艶々輝いている。もうすぐ真っ黒で小さなオタマたちが雨池を泳ぎ回るはず。

山葵池に移されたヤマアカの卵



干上がるといえば、蟹池はまた干上がってしまった↑。これは設計に無理があるのよね。そのうちにまたちょっといじってみよう。

本日のオマケ↑ 夜中にテン?が来た。ボケボケだけど1枚、なんとか顔が分かるやつが撮れたので、記録としてのせておこうっと。

一つ前の日記へ一つ前へ    目次へ     >>阿武隈図鑑へ<<     次の日記へ次へ

★タヌパック音楽館は、こちら   ★阿武隈情報リンクは、こちら

新・ワードを捨ててエディタを使おう

新・ワードを捨ててエディタを使おう

(07.10/SCC、2300円+税)……  パソコンで文章を作成するのにワードのような重量級ワープロソフトを使っている人がいる現象はまことに不思議。文章を書くためのソフトは「ワープロソフト」ではなく「テキストエディタ」である。このあたりまえのことを啓蒙するために2000年に出た「伝説の書」が、内容1.5倍増となって復活!
付属CD-ROMには、普通にネットからダウンロードすれば3000円のシェアウェア、QXエディタが、ライセンス付きで収録されている。つまり、本書を買えば3000円のソフトがタダでついてくる! その他、便利ツールをはじめ、QXユーザーたちのレクチャーHTML、自作ツールやマクロ群がどっさり。たくき自作の音楽やゲームまでついてくる。
アマゾンコムで注文で注文    

ギターデュオ KAMUNA