2011/12/11 

 怒濤の狛犬ツアー(1) 鹿嶋神社で開会式

さてさて、狛犬ツアーの朝。
集合場所の神宮寺は白河市の外れにある。新白河駅から車で30分くらい。朝7時50分集合、8時出発というスケジュール。
そんな時間、起きていたためしがないが、朝ご飯もごちそうになるとなれば、6時半には起きなくてはならない。
しかし、僕は出発場所の神宮寺に泊まっているからそんなもので済むのであって、参加者はみんな、5時起きくらいで、暗い中、車で集まってくる。
隣の栃木県からも参加者がいるという。一体、何時に家を出たのだろう。
「マイクロバス2台」という話だったが、境内に出て見てびっくり。マイクロバスでもなんでもなくて、普通に観光バスじゃないの、これは。

写真は神宮寺のネコのみ~こ。
住職が地元の学校の先生をしていたとき、校門前に捨てられていて、最後までもらい手がなくて引き取ったのだという。
「親は両方ブランドネコで、この子がいちばん器量よしだったのに」と奥さん。
「え? 親猫が分かっているんですか?」
「だって、捨てた人が分かっているもの」
……はああ……、なんか大らかというかゆるいというか。
うちのみ~ちゃんは昨日たまぬきだったのよね。
ケータイメールでは、のぼるのときより何倍も大変で、病院で大暴れして怪我したらしい。
ああ~、おうちに帰ってからのことを考えると憂鬱だ。

フロントグラスがびっしり凍りつく寒さ


3.11後、バタバタ倒れていた墓地はだいぶ元通りになっていた


バス2台到着して待機中


神宮寺の隣の鹿嶋神社境内で「開会式」


震災で落ちた阿像はしっかり元通りの姿を見せてくれていた

プロジェクト会長さんの挨拶は立派なものだった。
地元の宝を、世界遺産は無理かもしれないが、国宝指定めざして大切に守って、世に知らしめたい、と。

野出島地域活性化プロジェクトが企画した狛犬イベントはこれが2回目。最初は今年の2月に行われた狛犬講演会だった。
大雪の中、300人が集まるという大盛況、大成功で、この地域の底力にびっくりさせられたものだ。

そのとき、「次回はぜひ、実地に見学ツアーをやりましょう。そのときもガイド役で来てくださいますか」と言われていた。
その直後に震災、原発爆発……と、とんでもないことになっていくのだが、プロジェクトメンバーは、何事もなかったかのように約束通り、狛犬見学ツアーを企画して、今日、こうして実行しているわけだ。
いいなあ、この自然さが。

川内村中心部と白河市東地区では、放射能汚染の被害度合はあまり変わらない。地震によるインフラ被害、建物被害などは、むしろ白河のほうがひどかったかもしれない。それなのに、この違いはなんなのだろう。
原発にぶら下がってきたか、関係なく、自力で頑張ってきたかの違いは、まさにこういうことなのだろう。
この地の人たちは、未だに原発被害への補償金は一銭ももらっていない。もちろん、「福島産」というだけで農産物、畜産物の出荷に大影響が出ている。それでも、みんな普通に、自分たちの暮らしを続け、人生を楽しんでいる。
滞在中、『神の鑿』の増刷はまだなんですか、と、何度もせっつかれた。
原発問題に追われて狛犬に手がつかなかった自分が恥ずかしくなった。

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