2021/12/25
新しいPCようやく初期設定ほぼ完了
先日購入した新しいミニPCの設定・設置がほぼ完了した。
まだしばらくは、何かを始めようとしたら、あれがない、これが動かないといった事態が続いて、その都度手当てするだろうが、基本の部分は終わったと思う。
自分の備忘録として、ここにいくつかのポイントをまとめておく。
このPCの長所と短所
長所:
- CPUがCore i9-10885H 2.4GHz、メモリ16GB、500GB M.2 SSD、Windows10 Pro搭載と高性能なのに、値段は約9万円と、かなり安い
- 筐体がシンプル構造で、ビス4本を外せば簡単に上蓋・裏蓋が取れて、マザーボードの表と裏がいじれる
- メモリソケットが2つあり、16GBモデルは8GB×2ではなく、16GBメモリ1枚が入っているので、無駄なくメモリ増設ができる
- 2.5型SATAは内蔵できないが、代わりに予備のM.2ソケット(NVMeとSATA共用)があり、M.2のSSDが簡単に増設できる
- USB3.0ソケットが前面に4つ、裏面に2つの合計6つついているので、ハブを使わずともかなりの数のUSB機器がつなげられる
短所:
- せっかくの500GB内蔵SSDが、なぜかパーティションを5つも作ってあってCドライブの容量が足りない。そのため、パーティションを切り直してCドライブを広げなければならないが、初心者にはこの作業はほぼ無理だろう
- USB3.0ソケットが6つもあるのはいいのだが、USB-Cソケットがないので、USB-C仕様の機器をつなぐときは変換プラグやコードが必要。しかも変換プラグなどでつなぐと、Windowsが警告を出すのがうざい
さらに呆れたのは、出荷時初期設定で管理者ユーザー名がなぜか「うser」となっていたこと。「user」としたつもりがIMEが立ちあがっていてこんなことになったのだろうが、やり直せよ。というか、これ本当に出荷時の設定で起きたことなのか? もしかして初心者に売ったものがこんな設定のまま戻ってきた? ユーザー名を変更してもフォルダ名は変えられない(無理に変えるとレジストリに不整合が起きて予期せぬトラブルに見舞われる危険がある)ので、結局この恐ろしく恥ずかしい設定のまま使う羽目になっている。
まさに「うざ~!」 許せな~い!!
裏蓋を外したところ。これが底面で、かなり大きなCPUファンがついている。考えてみると、マザーボードを裏返しに設置していることになる。左側にM.2の空きソケットがあるのに最初は気づかなかった。メモリソケットもM.2ソケットもマザーボードの表と裏に1つずつある。スペースを空けるための苦肉のレイアウト?
天蓋側。裏のビスが天蓋まで伸びていて、裏のビスを外すと天蓋も同時に外れる仕組み。Cドライブの入ったM.2 SSDはこっち側に着いていた。左下のメモリは後から増設したもの
構造をしっかり把握するのにちょっと時間がかかったが、16GBメモリと1TBのM.2 SSDを増設した。
インストールする必須ソフト
重要なソフトのインストールと初期設定がとっても面倒。
覚えているのだけでも、
- ATOKのインストール⇒キー設定・辞書設定などのコピー
- エクスプローラ拡張メニュー(拡メ64)のインストールとアーカイバーDLLのコピー
- CapsLockをCtrlキーに変更(今回はレジストリに書き込んだ)
- 秀丸メールのインストールと初期設定、今までのデータのコピー
- New QXと旧QXのインストールと初期設定のコピー
- QTClipのコピー
- IrfanView最新版のインストール
- PowerDirector(動画編集)、InDesign、Acrobat9などのインストール(どれもサブスクになる前の製品。今後のバージョンアップは断念している)
- WinSCPのコピー
- プリンター(ブラザーの古い複合機)の接続
- KORGのDACを動かすファームウェアのインストール
- その他、もろもろのソフトのコピー
……と、キリがない。フリーソフトはコピーするだけで動くのだが、Adobe製品などはとても面倒。
Photoshop Elementsはどうしてもインストールできなかった。Adobeの管理ソフトがらみになるとPC全体に予期せぬトラブルが起きるので、結局断念した。古いElements5.0に戻るしかない。それでも、最新版のElementsとほとんど機能は変わらないのよね。軽く動く分、5.0のほうがいいかもしれない。
ブラザーやKORGは古い製品でもちゃんとファームウェアを最新OSで動くようにアップデートしているのが偉い。YAMAHAとかAdobeは対応させずに放置というのがよくある。いくら製品の性能がよくても、ファームウェアをアップデートしてくれなければゴミになるだけだ。
Adobeのあこぎさはほんとに許せない。
メーカーの良心というのはこういうのにいちばん現れる。音楽ソフトのメーカーToontrackの製品などは、どんなに昔に購入した製品もきちんとアップデートしているし、2台までのPCにインストールできるよう、シンプルな管理ソフトがある。Adobeのように常時裏側で監視して、PCの動作に悪影響を及ぼすようなものではなく、登録・解除のときだけネット接続すればいい。こういうメーカーのものは新製品が出ても購入を検討しようという気になるが、Adobeは多分、死ぬまで新製品は買わない。
……というようなことを繰り返して、ようやく一段落かな、というところまできたので、メインマシンと入れ替えた。
今までのマシンの後釜として机の下になんとか収まる。ケーブル類が美しくないけどね
サクサク動く。満足じゃ
今回購入したもの↓
納豆がこっちのほうが10円安いとかで悩む生活をしているが、デジタル道具は毎日一番長く使っているので、金がかかるのは割り切っている。
と言っても、パソコンが出てきた頃に比べれば信じられないほど安く、高性能になった。助手さんが最初に買ったパソコン(PC-98)は、なんだかんだで50万円くらいした。あたしの最初の一体型PC(PS-V Vision)も40万円くらいした。二人がパソコンを使い始めるまでに軽く100万円超の買い物をしなければならなかったわけで、それを思えば……ね。
残りの人生、どれだけ仕事ができるのか分からないのだから、仕事の道具の購入に迷ってはいられない。
それに、前にも書いたけど、これからはパーツの流通が危なくなるし、原油高、円安などでどんどんものが高くなるだろうから。
このPCであと5年は作業ができるのかなあ。5年後は70代か……。ふうう。