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誰もが知る名曲『赤とんぼ』(三木露風・詞、山田耕筰・曲)を「補作」して、分かりやすい内容にする……という、大胆なことをやってみたのが
2年前のこと。
2年経って、もはや私の中の『赤とんぼ』は完全にこれになっており、この曲の世界観も、原作を邪魔することなく、うまく補完できたと思えるようになった。
100年後にも、この曲をこの形で口ずさむ人がいたらどれだけ素晴らしいことか……。そのために、録り直してYouTubeに再UPしてみた。
前回はGメジャー(ト長調)で演奏したので、最高音がGになり、男声にはきびしい音域だったから、今回は1つ落としてFメジャー(ヘ長調)にしてみた。それでもまだ最高音のFは、一般の男性には高すぎるだろう。女性には逆に低いのだけれど……。
そもそもこの曲、歌ってみると分かるけれど、音域が広く、とても難しいメロディだ。難しいのに一発で記憶でき、感動する……これが名曲の名曲たるところだなあ。
2021/08/24
オマケのオタク話
この曲も、前回の『シから始まる』の録り直しも、ギターは Conde Hermanos の生音をマイク録りしたものを、ほぼそのまま加工せずに(エフェクトなどは極力かけずに)使っている。
こういうシンプルな録音では、機材はある程度まともなマイクとオーディオインターフェイスさえあれば事足りてしまう。
現在の機材ラインアップは、
という組み合わせ。
真空管内蔵のコンデンサーマイク?
Audio Technica AT3060 真空管内蔵というマイク
オーディオテクニカのマイクは安いけれどそこそこの音で録れる。その中でもこの3060はかなりの変わり種で、内部に小型の真空管が組み込まれている。
真空管マイク特有の暖かみを加味しましたよ、でも、扱いは普通の48Vファンタム電源で使うコンデンサーマイクと同じなので、面倒なことは何もありませんよ、というコンセプトのマイク。
なぜか日本では発売されず、入手するには逆輸入しかないのだが、十数年前(川内村時代)にヤフオクで見つけて、エイヤッと入札して手に入れた。
発売は2003年らしいので、かれこれ18年くらいの歴史を持つマイクだ。
私は耳が悪いので、このマイクの音がいいのか悪いのかよく分からないまま使い続けている。
他に、
Audio Technica のATS520と
AKGのC2000Bというコンデンサーマイクを持っているが、昔、聴き比べをしたときも、違いがよく分からなかった。
ATS520は2001年発売で52000円。C2000Bは2000年発売で40000円。AT3060は499ドルというのが売り出し時の販売価格らしいので、価格帯もそんなに違わない。
それなら、AT3060でいいか……という感じで、もう長いことこれしか使ってないのだった。
またまたMacを再インストールする羽目に
オーディオインターフェイスは、Focusrite(英国)のSaffire PRO24 というやつ。
これもヤフオクで中古を買った。
オーディオインターフェイス(マイクプリアンプ込み)
これを買った後も、メインはYAMAHAのn12というデジタルミキサーを使っていて、マイクプリもオーディオインターフェイスもn12 のままだった。
n12はいろんなものがついていて12万円。筐体もでかい。Focusriteはマイク入力2個しかなくて、オープンプライスだが販売終了時の価格は2万円ちょっと。それなら、パーツの品質などはSaffireのほうが上なのではないかと思って購入したのだが、これも、いくら聴き比べても明確な違いは分からなかったので、n12を使い続け、FocusriteはEWI用にしていたのだった。
ところが
MacのOSをCatalinaにバージョンアップしたら、n12が認識されなくなってしまった。YAMAHAはCatalinaに対応するファームウェアを出す気がないらしい。
OSをダウングレードさせようかとも思ったが、LogicはCatalina以上じゃないとバージョンアップできない。
泣く泣くn12を諦めて、サブで持っていたFocusriteを使うようになった。
なんとなくFocusriteのほうが音がクリアな感じもしなくはないし、今はもう、Vocalとギターくらいしかマイク録りしないし、EWIをライン録りするときもAUX入力を使えばなんとかなる。
EWI用には、安いSoundBlaster Play!3 とかいうのを買ってしのいだ。
しかし、FocusriteはCatalinaでは認識はされるものの、付属の専用ミキサーソフトが対応しなくなってしまった。
仕方なくデフォルト設定で使っていたのだが、Focusrite Saffire PRO24 のファームウェア(というか、コントロールするミキサーソフト)がようやくCatalinaに対応してバージョンアップしたと公式サイトに出ているのを見つけたので、ダウンロードしてみた。
ところが、立ち上げると「Saffireが見つからない」と出てしまい、動かせない。
諦めてLogicに戻ると、今度はMacがSaffireを認識しなくなってしまっている。
まいったなあ。
前回、Macが起動しなくなって丸2日悩まされたのも、Saffireのファームウェアアップデート(非公式?)をインストールしたのが原因だった。
現状ではCatalinaでもSaffireそのものは認識して、ミキサー機能を使わずにデフォルト状態なら動かせていたのだが、それも不可能になってしまったので、またまたTimeMachineで1日前の状態にシステム全体を戻した(数時間かかる)。
こういう苦労はほんとに嫌。
ちなみに、長い間使っていたYamaha n12はCatalinaに対応するファームウェアを出す気がないらしくて、もう4年以上放置されている。これはもう製品ごと諦めろ、ってことなのだろう。でかい図体なのに何にも役に立っていない。片づけようかどうか悩んでいる。
使えなくなったままのn12
その横のエフェクターラックも、たま~に使うDATデッキとプリメインアンプとCDプレイヤー以外はまったく使ってないので、完全な飾り状態。
ほとんど無用の長物と化しているラックの機材類
ミキシングもエフェクトも録音も、あらゆることがソフトウェアでやるようになってしまい、結局、入力が4系統くらいあるオーディオインターフェイスがあれば事足りるようになってしまった。いいことなのかもしれないが、ちょっと寂しさもある。
200万円以上した大人ふたりでもようやく持ち上げられるかどうかという重量級ミキサー卓(まさに鉄の塊だった)を2万円で下取りに出したときの虚無感を、また繰り返すのかな。
Saffireのミキサー機能が使えないのはちょっと痛いけれど、今のところそんなに困っていないし、Saffireの音質はYamahaよりちょっとよい感じでもあるので、もう、ハード面で余計なことは考えずに、楽曲制作そのものに時間をかけたほうがいい、ってことかな。
これはある意味、理想的な環境なのだと思うか……。
マイクやギターはもう死ぬまで買わないだろうけれど、オーディオインターフェイスは買うかもしれない。
今買うならこれかなあ。
Saffireが使えなくなったら買い換えるしかないが、今でも、メインをこれに変更して、SaffireをEWI専用に戻すという手はある。そうすれば、おそらくFocusriteのミキサー機能も使えるようになるだろうから、いよいよn12は不要になるかな。
……と書いているうちに、ポチしたくなる衝動が……。でも、同時に「面倒くさいなあ」という気持ちも強くて、ああ、こういうのが歳を取るってことなんだなあ。
(追伸) あ~~、ポチっちゃった。どうせ長くない命だし……
2021/08/25
夜中にポチしたら、翌日夕方に届いた。とりあえずつないでセッティング完了。音は出たし、マイク録音もできた。
付属のミキサーソフトやらオマケソフトは明日以降確認しよ。疲れちゃったよ。