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のぼみ~日記 2021

2021/07/16

 間々田八幡宮の狛犬

時刻はすでに18.30。夕闇迫り、体力もヘロヘロで、ほとんど記憶がないのだが、写真だけはしっかり残っている。
この神社は公園の中にあって、3対いたのだが、ほんとに覚えてないのよね。どんなところだったか。たった2日前のことなのに。惚けが危ない。


最初にいたのはこんなはじめ狛犬っぽいやつ。





吽像のほうが傷みが激しいかな。普通は逆なのだが。





安政3(1856)年。ずいぶん新しい。雀神社の元禄年間の狛犬より150年以上新しいのに、この技術の差。なんとも不思議。
「嶋屋?五郎エ門 のち」? この「のち」ってなんだろう。

ほんとにこの台座で合っているのか、と疑いたくなるほどだが、江戸期の狛犬って、こういうもの。石工の腕の差が年代を超えるのよね。





社殿前にもう2対いる。



手前にいるでかいのは……

昭和10(1935)年で、古河町の石工さんの作。



なかなかいい顔。








玉垣の裏側にもう一対。玉垣が邪魔して、正面からだと下半身が全部見えないのが残念。




この角度でようやく全身が見える。
















文化10(1813)年。手前にいる安政3(1856)年より43年古いが、圧倒的にこちらのほうがうまい。はじめ狛犬は必ずしも時代が古いわけではない、というのが江戸期の狛犬の面白いところ。




阿像と吽像で尾の形をまったく変えている。こういうところでも、この石工さんの技量の高さが分かる。






ただ、鬣の彫りとかは浅い。

長くなびかせる美意識なのだろう。



まったく違う造形の3対がいっぺんに見られるのはお得感がある。
しかし、記憶にないなあ……ボ~ッとしていたのかなあ。
やっぱり1日の行程に欲張って詰め込みすぎだな。

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