久々のピンポン。
み~がいつからこの家に来たのか、と訊かれたので、「この家に来たというより、前に住んでいた村で捨てられてたのを拾ったんだよ。拾ったときは手のひらに乗るくらい小さかったんだよ」と言ったら驚いていた。
ちなみにこの子たちは「原発が爆発して……」と言っても「何それ? ゲンパツ? 爆発? 爆弾が? なんか怖い」とか言っていて、1Fの爆発のことをまったく知らなかった。
僕らが空襲や原爆投下や万歳攻撃や特攻隊のことを歴史上のこととして認識するのと同じで、この子たちはついこの前の原発爆発のことを伝聞としても聞かされていない、知らないんだなあと思って、改めて時の流れ、世相の変化というものを痛感させられた。
僕らが原発爆発を語ることは、自分たちの親の世代が戦争体験を語るのと同じようなものになってしまっているのか……。
原発が爆発したとき、2人は「生まれていなかった and まだ2歳」だから、記憶にないのは当然なのだが、小学校でも教えないのかなあ。
あたしが彼らの歳の頃、東京オリンピックがあった。9歳だったけど、円谷がヒートリーに抜かされたシーンなどは覚えている。
選手村の入口に行って、背の高いジャマイカの選手にサインをもらったことも覚えている。そのサインはなくしてしまったけれど、サインと一緒に「200m」と書いてあったから、陸上200mの選手だったのだろう。決勝までは残れなかったようだ。
この子たちはそういう経験もできない代わりに、あるときから学校でマスクをつけさせられて、人と話をするのにも注意を促されるようになったという記憶は残るのだなあと思うと、ちょっと可哀想になる。
コロナの変異種──天国と地獄の未来図
その可哀想な記憶を植えつける原因となったSARS-CoV-2は、どんどん変異を続けて、最近、イギリスで確認された変異株は感染力が強まっているという。
今のところ重症化率が高くなったとは報じられていないのだが、このウイルスについては今も分からないことだらけ、予測不能なことだらけなので、今後どうなっていくのか……あるいは大した変化もなくだらだらといくのか……。
天国シナリオと地獄シナリオの両方を考えてみる。
- 天国シナリオ:感染力が上がった分、ウイルスは弱毒化していて、重症化率は下がり、体内にウイルスを取り込んでも、気づかないか、軽い風邪程度で済む人ばかりになる⇒ワクチンなど待たずとも、みんながこれに感染して免疫を獲得し、人間とウイルスの平和共存時代が始まる。
- 地獄シナリオ:今までは欧米と東アジアでは感染率、重症化率、致死率が極端に違ったが、変異によってアジア人種も今までの欧米人なみ、あるいはそれ以上に重症化するようになる⇒世界でCOVID-19による死者が爆発的に増える。
前者なら嬉しいのだが、後者みたいなことになったら……コロナ大喜利みたいなバカ政治を続けている日本はひとたまりもない。一気に地獄に突き落とされるだろう。今までは運がよかっただけなのだ。
♪日光の冬2020
『日光のクリスマス2020』はインストでなんとか作ったのだが、なんだかスッキリしていなかった。
今年は「ため息のような歌」で締めくくりたいという気分なのだよね。
頑張らないで、ササッと、ほんとにため息のように短く歌う曲。歌詞も、単語が並んでいるだけみたいなやつ。
……という思いを数日引きずっていたのだけど、さっきようやく形にしてみた。
頑張らない曲。いつもと同じでもいいや、という向き合い方で……。
『日光の秋2020』も『日光のクリスマス2020』も、この作業が何日も続いて、ああでもない、こうでもないと苦労したのだが、今回は悩まないでいくぞ~、と言いきかせながら、1時間くらいで譜面に起こした。
じゃあ、嫌にならないうちに……と、Macを立ち上げるまでもなく、目の前のWindowsマシンにつけている安物のWEBカメラでパパッと記録。
このWEBカメラは640×480しか使えないのかな? そんなことはないと思うのだが、16:9になってないのもそのままで。
これでようやく年を越せそうな気持ちになれた……かな?