助手さんが、ガラケーを解約してスマホを音声通話付き契約に切り替えた途端、バッテリーの消耗が異常になったと訴える。
かみさんのスマホは
富士通のarrows M02という機種で、買ってまだ2年4か月しか経っていない。バッテリーがダメになるには早すぎるし、音声通話もできるSIMに替えたから急に電力を消耗し始めたとも思えない。
ネットで検索したら、ワサワサと同じ症例が報告されていた。そのほぼすべてが、Googleの
「Google Play開発者サービス」というアプリ(というかアンドロイドOSにおいて裏で常時動いているプログラム)が原因とされていた。
このプログラムのバージョン12.8.72に自動アップデートされた直後に、世界中でこの問題が起きた。それが問題となったのは2018年7月なのだが、そのときはGoogle側がすぐにバージョン12.8.74にアップデートして騒動は収まったらしい。
今回も同じことが起きているのではないかと思って、電池消耗のログを見たら、案の定だった。
「Google Play開発者サービス」の電池消耗のグラフ↑ 7月24日あたりから突然熱暴走の原因を作っている。アンインストールしたら収まった。
そこで、昨年7月のときの応急処置方法にならって、一旦このプログラムのアンインストールをしたところ、熱暴走は止まったが、今度はアップデートができなくなった。
Google側ではバグフィックスした新バージョンをまだ出していないのかもしれない。
やっかいなことに、このバグは現在の最新アンドロイドOSでは問題を起こさないようで、古いOSの機種だけで起きるらしい。そのために、去年の夏ほどは大騒ぎになっていないのだろうか?
M02はアンドロイドバージョンが5までしか上げられない機種なので、OS側では対応できない。
このアプリが入っていないと、GmailやらChromeやらGooglePlayやら、Google関連のアプリがことごとくまともに動かなくなるので、どうしようもない。
さてどうしたものか。
Googleでは今頃アッパトッパしてバグフィックスしているだろうが、それを待っていて無為に時間が過ぎていくのもストレスだ。バグフィックスしたバージョンが出たとしても、それがちゃんとM02にインストールできるのかどうかも分からない。現状では「Googleにログイン」という画面で止まってしまい、どうにもならないのだ。
M02は故障修理受け付け終了の通告も出たし(早すぎ!!)、アンドロイドのOSが5で止まってしまった(怠慢!!)というのも問題だ。
うちにあるiPadの初代機はハードとしては今でも何の問題もなく動くが、iOSのバージョンアップができないため、使っていたアプリケーションがどんどん「iOS◎以上が必要です」となって、動かなくなるものが増えていく。Webブラウザでさえ更新できず、見られないサイトが増えているという始末。
それと同じ運命をたどることは目に見えている。
それにしても2年ちょっとでこのザマかよ、と腹が立つ。
ハード的にはまだまだピンピンしているのに、ソフト面で対応してくれなくなって、事実上「使えない」道具になり果てるのだ。
これは、日本のスマホメーカーが、純粋なAndroid OSに独自の機能を追加した「亜種」OSを搭載させているからだ。つまり、メーカーが機種独自のファームウェアアップデートをやめてしまい、OSのバージョンアップに対応しなくなった時点で、「後は知らんよ」状態に放置されてしまう。
今回のようなケースでは、メーカーとOSを提供しているGoogleとどちらに対応責任があるのか?
Googleとしては「最新OSにアップデートできない機種があるのが問題」と突き放すだろうし、メーカーは「この機種は発表して2年を経過したので、もうOSアップデートも修理も対応しません」と突き放す。罪がより大きいのはメーカーだと思うが、メーカーとしてはどんどん買い換えさせたいので、知らん顔を決め込む。
これ以上ストレスをためているのも損だし、この際、いくらなんでも早すぎるが、買い換える決意を固めた。
もちろん、こんな経験をした後だから、富士通の機種は候補から外す。シャープやSONYも同じかもしれないが、とにかく、直接経験したという印象の悪さは消せない。
しかし、スマホは高い。オサイフ機能は必須だが、最新のXperiaなんか軽く10万円超である。とんでもにゃ~な。
結局、僕がつい先日ガラケーから乗り換えた
シャープのアクオスSH-M08にすることにした。同じ機種なら何かトラブルがあったときも対処法を共有できるし、とにかくオサイフ機能がついていて、M02時代よりはるかに優れた機能・性能のモデルとしてはいちばん安いからだ。
あたしが買ったときは、高いのを承知でmineoで買った。3万3000円くらいだった。今回はいちばん安いところから買う。
Amazonで2万7000円で個人業者が出している赤いやつを買ったのだが、これが、
掲載されている写真がまったく別物(docomoマークが入っている黒いgaraxy)なので電話で確認した。
写真が間違っていて、商品は間違いなく赤のM08だというので、注文。
翌日届いた。
Amazonのページに出ていた写真がまったくの別物(機種や色どころかメーカーさえ違う)だったので、届くまではちゃんと赤の新品M08が届くのかどうか心配だったが、それは大丈夫だった。
しかし、シャープのサイトには赤は出ていないので、どうやらこの「カーディナルレッド」というのは楽天モバイル専用色らしい。助手さんの今までのM02の赤も、mineoの専用色だった。
届いたM08には楽天関連のアプリがてんこ盛りでプリインストールされていたので間違いない。楽天モバイル用の機種が流出して、個人業者の手でAmazonで売られていたのだろう。
まあ、楽天関連のアプリは次々に削除してしまったし、性能に問題なければOKである。
M08は、ローマ字入力キーボード配列が出てこないとか(言語設定でGboardというキーボードを追加し、言語で「英語」を追加するとようやく出てくる)、いろいろ戸惑うこともあるが、指紋認証や顔認証は、それができるのとできないのとでは操作性がだいぶ違う。操作もM02よりはずっとサクサク動くので、買い換えの意味はある。
皮肉にも、M08に入れ替えた直後、M02には「Google Play開発者サービス」が自動で再インストールされていた。それでも、バッテリーを食うのはまったく改善されておらず、100%充電状態で何も操作せずに一晩置いただけでバッテリーを使い切っていた。もちろん原因は「Google Play開発者サービス」である。
↑「Google Play開発者サービス」が暴走している
↑このアプリのバージョンは17.7.85。Android OSバージョン5以下ではこれより新しいバージョンはインストールされないらしい。「キャッシュ」を削除すると解決するという書き込みもあったが、キャッシュを削除するをタップしても削除できなかった。
ちなみにM08はAndroidのバージョンは9で、「Google Play開発者サービス」のバージョンは18.3.81。これで問題は起きていない。
M02の場合、Androidのバージョンと「Google Play開発者サービス」のバージョンがうまく噛み合わず、「Google Play開発者サービス」が異常な動作をしていることはほぼ間違いなさそうだ。それを放置しているGoogleやスマホメーカー(この場合は富士通)の責任はどうなっているのか?
↑昨日、「Google Play開発者サービス」を再インストールした後、やはり電力食いまくり状態になり、あっというまにバッテリーがゼロ状態に。その後、気づいて再充電を始めたら、再び「Google Play開発者サービス」が電力を食いまくる状態に↓
これはもうどうしようもないではないか。ふざけるな! と言いたい。
この個体固有の故障とかではないだろうから、おそらく、今、
世界中でこれを体験している人たちがいっぱいいるんじゃないだろうか。