SONYのカメラがほぼすべてEマウントに移行して、旧
Aマウントのカメラやレンズが値崩れしているのに気づいたのは去年のことだったか。
AマウントのAPS-CサイズセンサーのカメラとAPS-C専用レンズの組み合わせは、同じ内容をEマウントで揃えるよりもはるかに安く実現できる。半額以下である。
Eマウントのズボラズーム(18-200mm F3.5-6.3)は、SONYブランドで約7万円、タムロンの同じ内容のもので5万円台後半である。
一方、
Aマウントなら、18-250mmのタムロンが中古で1万円台から売られている。


この差はとんでもなく大きい。レンズの価格差でカメラがもう1台買えてしまう。しかも、Eマウントは望遠端が200mmと短い。
AマウントというのはSONYに吸収される前のミノルタが一眼レフに使っていた規格で、ミノルタ時代のフルサイズ用レンズも豊富に出回っているし、これまた安く手に入る。
実際、うちにもミノルタ製の50mm/F1.4や28mm/F2.8という単焦点レンズが残っている(他はかなり売り飛ばしてしまったが、この2つだけは残しておいた)。
というわけで、去年、ヤフオクでα77の中古美品を購入したら、しっかりと故障品で、電源を入れた途端に液晶にはグチャグチャの画像が表示された。出品者は「動作確認できないため……」と断って出品していたので、文句つけられない。レビューをよく読むと、常習犯らしい。
電池がなくてもUSBケーブルをつなげば電源は入るわけで、最低限度の動作確認は簡単にできるはず。故障品だと分かった上で「確認できない」として出品しているとしか思えない。
しかしまあ、そういうものにうっかり手を出した自分の責任だからしょうがない。
泣く泣く金をどぶに捨て、いちばん安いα57をAmazonで買い直したのだった。
α57はそこそこ軽くて使いやすいカメラだったが、何度も使っているうちにどうしても写りに納得できなくなってきた。
特に周辺減光現象がひどい。周辺減光はレンズのせいとされるが、ここまでひどいものだろうか? シャキッと感も足りない。
第一印象は「重いし、でかい」である。いちばん軽い50mmの単焦点レンズをつけた状態で量りにのせたら、α57は1kg以内に収まったが、α77は1kgの計りを簡単に振り切ってしまった。
α57は重いズボラズームをつけてもそんなに気にならなかったのだが、α77はほんとに重い。首が折れそうだし、手が痺れそう。
問題は写り具合だな。
雨が降る中、恐る恐る?テスト開始。
その結果は次ページで……。