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のぼみ~日記2019

2019/06/25

モリアオのオタマを田圃に放す


拾い集めたモリアオの卵塊から出てきたオタマ。かなりの数なので、一部を近所の田圃にこっそり放した。
水さえ抜けなければ、ここならカエルにまでなりそうだし、カエルになった後も、すぐ隣が森だから生きていけるのではないか、と。
問題は水だ。
水質、水温、そして最大の難関は、いつ水が抜かれてしまうか。「中干し」で田圃の水が抜かれる前にカエルになれないとオタマのまま死んでしまう。
賭けだが、生き抜くというのは「賭け」だし、「運」なのだよなあ。どんな生きものも。

我が家の池で育っているオタマたちも、入れられた池によって運が分かれる。今年のオオカミ池はオタマにとっては死の池になってしまっているのだろうか。やはりハッカ類の植物が繁茂したことがまずいのだろうか。その疑いを日増しに強めている。

丸池はいちばん順調に見えるが、ヒバカリやヤマカガシに狙われると「効率的に」まとめ食いされやすい。
「ヘ池」は水が絶えず抜けているので、小まめに水を補給しているが、夏の強烈な日差しで干上がったりしないか、干上がらないまでも水温の急変などが心配だ。
方舟は逆に1日中日陰で水温が上がらず、オタマが成長しづらい。
ミニ池、プチ池、チビ池にも数匹ずつ入れているが、小さいプランターだから、水質問題や、ヤゴやヘビに狙われたときに分散していない分、あっという間にやられてしまいそうな気がする。


田圃にどうやって運ぶか考えあぐねた末、この容器に少し水を入れて、オタマと、オタマがまだ残っている溶け出した卵塊ごと入れて運ぶことにした。



涼風号MarkIIのバスケットに入れて田圃に到着したときには、卵塊はすでに完全に溶けきってこんな状態になっていた。



100匹は入ったかなあ。みんな生き残れるか……。しかし、「証拠」が目立つなあ。



無事にカエルになって、この森の中に入って生きていけるだろうか。10分の1でも生き延びたら、3年後くらいにはここで卵を産むかしら。


「こっそり田圃組」はざっと100匹くらいだろうか。第二陣を入れるべきかどうか……。カエルにさえなってくれればいちばん環境はよさそうだが、浅い水だから、これから夏になってお湯みたいなところで生きられるのか……。とりあえず第一陣のまま見守ったほうがいいかなあ。
来月早々、水がすっかり抜けていたなんて光景を見るとショックだものなあ。
こないだ「下見」したときは、すでに大きくなったオタマ(シュレとかトウダルだろうか)が泳いでいたので、オタマが生きていける水質ではありそうだが、これから農薬散布するかもしれないし、気温が上がって水質が悪化したりゆであがるくらいの水温になる可能性は十分にある。
まあ、心配は尽きないが、グッドラック!

長老格のシマヘビ?

生き延びてくれよ~、と祈りつつ田圃を後にして家に戻る途中、農道の真ん中にロープみたいなものが……ヘビだ!
通り過ぎてから止まって、涼風号MarkIIを降りて改めて観察すると……相当でかい。大きさからしてアオダイショウかと思ったが、よ~く見るとシマヘビっぽい。
全然動かないので死んでいるのかと思って近づくと、のっそりと動き出した。
そのゆっくりした動きもシマヘビらしくない。縞模様もあまりはっきりしていない。でも、後から動画や写真をじっくり見ても、やはりシマヘビだろう。

ヘビって背筋強いんだなあ。広めのU字溝をものともせずに超えていく。クレーン車の先が伸びるように、なんでもなく直進。

田圃に入ってこっちをうかがうその目つきは、やはりアオダイショウではなくシマヘビの目かな。

アオダイショウにも不鮮明だがシマヘビと同じような縞模様がある。茶色っぽいアオダイショウはシマヘビと見間違えやすい。
シマヘビの縞はくっきりしているが、このヘビの縞模様はかなりぼやけている。
シマヘビとアオダイショウは同じナミヘビ科で、交雑は理論上可能らしいが、まさか交雑種ってことはないだろうが。
10年くらい生きていて、縞模様がだんだん薄くなってきた長老格のシマヘビなんじゃないか?
モリアオのオタマを放した田圃とは100mくらい離れているが、オタマを食うなよ!
……って言っても、通じるわけないわね。


目つきが鋭いし、目の周りが赤いから、やはりシマヘビだろう。大物だ。
背中側から見るとかなり縞模様もはっきりしている。



うちに来たら猫パンチしてやるぜ


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カエルやらカタカムナやら…… 森水学園第三分校

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