手描きや手作りの賀状は嬉しい。それがかっこいいとさらに感動する。だいぶ前からチャカチャカっと写真を使ったやつをオフセット印刷しているあたしは、なんか恥じ入りたくなる。
年賀状で無事を知らせ合うことはあとどれくらい続けられるだろう。
ふっと届かなくなった人は、やはり心配になる。
今年1通だけ戻ってきたので、まさか……と思ってネット検索したら、2年も前に亡くなっていた。去年も一昨年も知らずに賀状を出していたことになる。
同期生からの賀状には、「○○が亡くなりました」と知らせが書いてあった。大学時代、一緒によく遊んでいた友人で、ものすごくいいやつだった。
なぜだろう、「いいやつ」「いい人」ほど早死にする。
「現代日本人の死に方クイズ」にも書いたのだが、日本人男性の場合、60までに死んでしまう人は100人中およそ7人。60歳を迎えられても70までの10年間で死ぬ人は100人中約10人(1割)。100人中およそ17人は70代に入ることなく死ぬ。
女性の場合は、60までに死ぬのは100人中約4人。70までに死ぬ人は約8人で、70代に入る前に死ぬ人は100人中約12人。
これを多いと感じるか少ないと感じるか……。
しかし、大切なのは何歳まで生きられるかではない。自分にとって意味のある充実した人生を送れるかだろう。
そして、うまく死んでいけるかどうか……。
……いろんなことを考えながら、戌年の年賀状を見直すのでありました。