『医者には絶対書けない幸せな死に方』の最初のほうに「老衰ではなかなか死ねない」という項目がある。
今の時代、死にそうになるとすぐに病院に担ぎ込まれ、経管栄養チューブをつながれてしまうので、枯れたように老衰死できないのだ。
それを裏付けるように「老衰死が多い自治体ほど医療費が低い」という記事が出ていた。老衰で死ぬ人が多いということは、病院に入らずに家で死ぬ人が多いということだろうから、医療費が低くなるのは、まあ当然の結果だろう。
日経新聞の記事だったが、老衰死がいちばん多い自治体は神奈川県茅ヶ崎市なのだそうだ。全国平均を100としたとき、茅ヶ崎市はなんと男性210.2、女性172.1だという。
日光市はどうなのかと見たら、
残念ながら老衰死の割合は有料会員じゃないと見られなかった。代わりにこんなデータ↓が出ていた。
平成29年版高齢社会白書(厚労省)によれば、「75歳以上人口」(後期高齢者)は1,691万人、総人口に占める割合は13.3%だそうだから、日光市の16.4%は平均より高い。
癌死の割合も興味深い。
日光市では、消化器系の癌が多く、肺癌は少ないらしい。
医療費が平均より高いのは、単純に高齢者割合が平均より高いからだろう。
高齢者が多くても、病院嫌いな老人が多ければ医療費は低くなるはずだが、病院はどこへ行っても常に混んでいる。個人病院でも2時間待たされて3分診察で薬がど~んと出て……というようなことが多い。
あたしも、これからは血圧の薬を飲み続けることになるのだろうか。やだなあ。