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のぼみ~日記2017たくき よしみつの日記2017


2017/11/08

ミニスピーカーと格闘する



歳を取って最初にダメになる身体機能は……聴力かもしれない。
もちろん筋力が落ちたり記憶力が落ちたりするのもあるけれど、それはプロのスポーツマンや将棋指しじゃなければ、それなりに馴染んでいけると思う。
若いときのような瞬発力がなくなった分、腰を落ち着けて時間をかけることで、まだまだ質の高い作品は生み出せる……はずだと思いたい。

しかし、聴力が落ちて高音部が聞こえなくなるのはどうしようもない。

で、以前から気になっていたのがPCにつないでいるモニターシステム。
中華デジタルミニアンプがよいことは分かったので、その中でもちょっと部品が良質なのに替えたり、D/Aコンバータを高いものに替えたら音がよくなったりということをちょこちょこやってきたのだが、スピーカーはタンノイのミニスピーカーのままだった。

長い間、PCにつないでいたタンノイのミニスピーカー

このスピーカーは20年以上前に町田のヨドバシで買ったもの。それまではAIWAのミニコンポのスピーカーを天井からぶら下げてテレビの音を再生していたのだが、物足りなくなってこれに替えた。
ぐっとよくなったのだが、最近は中音域に靄がかかるような感じが気になっていた。Vocalの抜けが悪い。
小さいのに2WAYというのが不自然さを生んでいるように思う。目の前において聴いているので、でかい音は出さなくていい。というか、小さい音量できれいに抜けのよい、自然な音がしてほしい。それには2WAYは不向きだと思っていた。

しかし金はないし、耳が悪くなっていて、どうせ違いなんか分からないんじゃないか……と、何度も考えてはやめて、の繰り返し。

そのモヤモヤに終止符を打つべく、1ユニットフルレンジスピーカーシステムに入れ替えたいと決意した。

いろいろ探していると、有名なFOSTEXの他に、HiVi B3N とか、TangBang の8cmフルレンジとか、いろいろな話が出てくる。
でも、どれも1個5000円くらいするユニットで、2個揃えると1万円くらいしてしまう。そんなに金出せないし、もしそれで今のタンノイよりよくなかったらショックだ。
かといって、1個380円とか、そういう無印のユニットが5000円クラスのユニットと同等の質を持っているとも考えにくいし……。

うじうじ悩んでいた末に、ヤフオクで「中国の工場からユニットをスポット買いして売っている」という業者を見つけた。
数百円の無印ユニットが多いのだが、そこでいちばん高い部類のユニットに「Tivoli Audio 小型3インチ(76.5mm) 4Ω 定格入力5W最大入力10W のフルレンジスピーカーユニット」1個2100円というのを見つけた。
チボリオーディオ? なんじゃそりゃとググったら、なんか面白そう。

高価なスピーカーユニットを低価格で手に入れて遊んでみませんか?  通常はユニット単体で市場に出回る事のない希少で高価なユニットです。 入荷数も少量のため、この機会をお見逃しなく!
(販売業者のセールスコピーより)
……売り方がうまいなあ。この機会をお見逃しなくかあ~。
2100円x2は高いけど……好奇心に負けてポチしてしまった。

で、これを入れる箱が必要なのだが、ヤフオクで適当な大きさのが2個1000円で出ていたので、これもポチした。ビクターのスピーカーの箱だけ再利用してバスレフに作り替えたものらしい。バッフル穴は指定サイズに空けてくれるという。
チボリのチボリオーディオのユニットを出品していた業者は正確な寸法情報も提供していたので、76.5mm指定でお願いした。

チボリのユニットのサイズ。こういう情報を一緒に提供してくれる業者だと好印象だし、信頼感も生まれるかな


で、ついでに同じ業者が出していた10cmの無印ユニットが、同様に
Hi-Fi仕様で今回入荷したラインナップではかなり音質の高い部類になります。
ゆとりのある大きめのエンクロージャーに収めていただければ低域から高域まで広範囲をバランス良く鳴らすことができますので、玄人の方も素人の方も是非チャレンジしてみてください。
これは入手していただいて絶対損のないアイテム!弊社お勧めの逸品です!!! 今回もスポット品につき、無くなり次第終了となりますのでお早めにどうぞ!

……1個690円で2個で1380円。同梱すれば送料はかからないということで、ついでにこれもポチしてしまった。2100円のチボリと690円の無印を聴き比べるのは楽しそうだし。

10cm無印ユニットの寸法図


となると、このユニット用の箱も探さなければならないなあと思っていたら、ケンウッドのミニコンポ用のスピーカーらしきものが100円で出ていた。まだ誰も入札していない。ユニットを外して箱だけ使えるかもしれない。100円ならお買い得……と、これまたポチしてしまったら、そのまま100円で落札になってしまった。
これでスピーカーユニットが2セット、箱が1セット、完成しているスピーカーが1セット届くことになった。

まず置き台を作った


さて、聴き比べテストをやりやすくするために、机の上を片づけておかなければ。で、アンプとD/Aコンバータを固定したほうが作業しやすいので、この2つを組み込めて、かつスピーカー置き台となるものを作ることにした。材料は全部物置から探しだしたアリものでまかなう。



面倒くさいので、なるべく裁断が少なくてすむようにした



こんな感じのものを組み立てる。L字金具が必要かなと思ったが……。



凹部に使った板の厚みが18mmもあったので、ビスとボンドだけでOKだった。この後、X-90の屋根塗装に使った黒いゴム塗料が余っていたので黒く塗装した。



完成したスピーカー置き台の上にタンノイをのせたところ

さて、これであとはスピーカーたちが届くのを待つだけ。うまくいくのかな~?
(次ページへ続く)













『So Far Away たくき よしみつSONGBOOK1』

原発が爆発する前の2010年、阿武隈山中のスタジオにこもって制作した自選ベスト曲アルバム
「メロディの価値」を信じての選曲。20代のときの幻のデビュー曲から阿武隈時代に書いた曲まで、全13曲
iPhone、iPadのかたはiTunesストアから、アマゾンmoraでも試聴可能


iTunesで!    アマゾンで!    moraで!


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