・日本は「GDP世界第3位」の経済大国である
⇒ 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)
・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である
⇒ 1人あたり輸出額は世界第44位
・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である
⇒ 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である
⇒ 1人あたり研究開発費は世界第10位
・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である
⇒ 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位
・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である
⇒ 1人あたりメダル獲得数は世界第50位
団塊の世代が75歳を超えることで起こる様々な問題は「2025年問題」と呼ばれ、有効な対応策がないままそのときを迎えようとしている。東京オリンピックだのなんだのと言っている場合ではないのだ。
- 現在、年金ゼロの私が年金260万円の父の面倒を見ているように、これからは60代70代の老人が80代90代の老人の面倒を見るというのがごく普通になる。
- 団塊ジュニアと呼ばれる50代の人が、認知症の親と収入のない10代、20代の子供の両方の面倒を見るケースも急増する。
- その50代がリタイアするときには、年金制度も介護保険制度も崩壊。収入は減り、介護や医療にかかる金は増えていく。
- 社会保障給付費のうち、高齢者関係給付費(年金保険給付費、高齢者医療給付費、老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用継続給付費の合計額)は、2010年度が70兆5160億円、2011年度が72兆1940億円(前年度から1兆6780億円増)、2012年度は74兆1004億円(1兆9064億円増)、2013年度は75兆6422億円 (1兆5418億円増)……と、毎年1.5兆円以上増え続けている。
- 75.6兆円を日本の労働力人口6500万人で割れば、1人あたり約116万円。現役就業者1人が老人の面倒を見るために年間100万円以上負担し続ける計算。
- 2016年度国家予算の一般会計は96兆7218億円。特別会計の201.5兆円と合わせても298.2兆円。2017年度の国債償還予定が120兆7522億円だから、残りは177.4兆円……。(これは2013年度の数字で、今も毎年1兆、2兆というペースで増え続けている)
- 2025年には団塊世代が75歳を超えて後期高齢者人口が2200万人、65歳以上の高齢者人口は、3500万人(人口の約3割)になる。
- 要介護認定を受ける高齢者の数が780万人に、認知症人口は675万人(最大で730万人、軽度認知症を加えると1300万人)になると推計されている。少なく見ても65歳以上高齢者の5人に1人が、軽度のものを含めれば75歳以上の半数以上(10人に6人)が認知症になる。
- 社会保障費は今よりざっと3割増え、それに伴って保険料も増える。
- 2016年2月、厚生労働省は2016年度に40~64歳(第2号被保険者)が納める介護保険料が、1人あたり平均で月額5352円になると発表。
- 65歳以上(第1号被保険者)の保険料は、2000年に2911円(全国平均)だったものが、2015年度には5514円になっており、2025年には8200円程度になると予想されている。
一つ前へ | | 次の日記へ |
---|
『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ) 『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。 複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい! 第1章 あの日何が起きたのか 第2章 日本は放射能汚染国家になった 第3章 壊されたコミュニティ 第4章 原子力の正体 第5章 放射能より怖いもの 第6章 エネルギー問題の嘘と真実 第7章 3・11後の日本を生きる ■今すぐご注文できます で買う ⇒立ち読み版はこちら |
『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ) ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。 第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか? 第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実 第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった 第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様 第5章 裸のフクシマ かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛 ■今すぐご注文できます で買う ⇒立ち読み版はこちら |