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のぼみ~日記2016

2016/04/28

日光珈琲で誕生日ランチ



いつもは通り抜けるだけの玉藻小路。今日は右手の日光珈琲に初めて入る

朝から雨。
食材がなくなった。助手さんが「誕生日だけど、どうしよう」と言う。
じゃあ、雨だけれど買い出しに行くか。ランチは……移転後、まだ行っていない無垢里にでも……。
……と、久々に大室に行ってみたら、なんと「本日貸切」の札が出ていて、マイクロバスが停まっていた。残念。
じゃあ、しょうがないから今市に出るか……と、荊沢を通って下今市を抜けて……と走りながら、さて、どこに行く? と悩む。
自分の誕生日なんだから自分の好きなところに決めて、と助手さん。でも、どこもピンとこないなあ。
そこで助手さんがボソッと「饗茶庵とか……スペシャルな日だから」と呟く。
そういえばイマイチの饗茶庵に入ったことはないなあ。鹿沼の饗茶庵はお茶だけだけど2、3回入ったけれど。
今市のあのへんは600円定食のこだま食堂(2015年度日光くりっく大賞受賞のお店)をはじめ、780円でものすごい定食が食えるとまり木、鮮魚専門の魚ご飯、500円でチャーハンのニジコなどなど、優良店がひしめいている。そんななかで一軒だけ青山か銀座かという感じで存在する日光珈琲玉藻小路。敷居が高いから気軽には入れない。
でも助手さんの「こんな日じゃないと入らないでしょ」という言葉に背中を押されて入ってみた。

入り口



これも入り口にあるオブジェ



雨で客はまばら。中二階が空いていたのでそこに。窓から路地を見下ろすとこんな感じ



この席に陣取る。隣は空席なので、中二階の一角を独占できた



さて、ランチメニューは……やはり敷居が高いけれど、今日はスペシャルだから……と言いきかせて……



古民家再生……というか、もとは遊郭だったらしい




日光珈琲というブランドを築いてしまったオーナーの才覚はすごい



このシャンデリアは遊郭のときからあったのかしら。それともどこかから持って来たのか




お金をかけなくても高級ブランドを演出できるというよい見本。行政やビジネス界でも注目されている



バケットサンド。中にはチキンとサーモン



さつきポークの具だくさんガレット



食後の珈琲をいれてくれるおねえさん



自慢の珈琲



スペシャルな日だから……と、ケーキまで頼んだのだった


今市の古い街並みや古民家の風情を残してお洒落な観光スポットを再構築……というのを始めていた玉藻小路プロジェクト(?)。後から隣に道の駅「ニコニコ本陣」ができて、イメージが変わってしまった。
ニコニコ本陣をこの玉藻小路のイメージできちんと演出できていたらどれだけ素晴らしい観光スポットになっていただろうと思うと、本当に残念ではある。
結局はセンスなんだよなあ。
センスというのはなかなか身につかない。でも、せめて学ぶ努力をしないとね。
自分ではできない、自分にはセンスがないから……と自覚することも勉強のうち。公金を使う側の人たちがもっともっと謙虚にならないと。予算があって、それを使って、振り分けて、なんか作ればいいだろ、ではない。
帰り道、駐車場に停まっている車やカーディーラーに置いてある車を見ながら「あの青はあれでいいのかねえ」「あの黄色もねえ。もっと彩度を落としてレモンイエローのようにすればきれいなのに」などという会話を交わしながら走っていると、前をエメラルドグリーンの古いフィアットパンダがするするっと走っていった。ああ、古くなって色褪せてもいい色はいい色なんだよなあ~、とため息。
この差って、どうしようもないのかなあ。
新しい技術、素材はどんどん使う。合理的にね。でも、センスをなくしたらおしまい。センスとは「粋」であり「息」であり「生き」……「心意気」のことである。
世の中にセンスがないものがあふれると、イキができなくなり、イキのないものは大切にしないから、心も貧しくなる。
今からでも遅くはない。イキなまちづくり……世界の観光都市日光だからこそ、そこんとこよろしく、だわね。

日光クリック 日光珈琲玉藻小路
日光市今市754 tel:0288-22-7242

11.30~20.00(LO 19.30) 定休日:月曜日 ・第1、3火曜日(祝日の際は翌日)










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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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