2015/11/22
日光博2015 を見に行ってみた

思っていたより人出は少ない
昨日テレビで見ていたのと、フェイスブックでのやりとりで、さんしょう家さんが明日は出店しないというのを知って、ちょっと覗きに行った。
ここは車を停めるのに本当に苦労する。道の駅というにはあまりに狭すぎる駐車場。入れない車が道路に並んでしまうから、通過したい車にとっても迷惑なことになる。
このへんで道路が渋滞するなんてことはまずないのだが、休日の今市市街ではときどきある。それでも都内の渋滞みたいなことはないから、5分もすれば動くのだけれどね。

いきなり入り口のところにさんしょう家さんが

山椒のジャム。400円(税込)

山椒たれで食べる鶏の唐揚げ

目が合う……

昨日、テレビで見て、食ってみたいと思った湯葉むすび。中はおこわだった

日光堂さんの湯葉。生湯葉をいつもオータニで買っている。ここのはおいしい
日光けっこう物語 愛海&FRIENDS&日光仮面バージョン
今日、寒いのに出ていったのはもうひとつ目的があって、イオン今市店のイベントで地元の中学生愛海(あみ)ちゃんが『日光けっこう物語』を歌うというので見ておこうと……。
久々のイオン。今年で17年だそうだ。
田舎ではイオンは万能のテーマパークみたいなことがよく言われているが、どうなんだろう。連休中日で天気もあまりよくないから、屋内施設に出向くには絶好の日よりだと思うのだが、あまり人はいない。
入り口にイベント告知ポスターが貼ってあったので、場所はすぐに分かった。イオンは広大なので、これがなければ探し回るところだった。

14時と聞いていたが、日光けっこう~は14時半かららしい

こんな感じだった
本番も動画を撮ったのだが、最近はいろいろ難しいので、女の子は後ろ姿だけに……
これを指導したのはDaddy's Cafeのマスターだが、マスターの姿はなかった。まさかキョロちゃんの中に入っていたわけじゃないだろうね。
振り付けの先生に挨拶してから帰ろうと思ったら、姿が見えなくなっていた。変だなあ、さっきまでいたのに……。
家に戻って動画を見ながら気がついた。もしかして日光仮面の中に入っていたのか? 練習のときは日光仮面はいなかったのに、本番で急に現れたのはそういうことだったのでは?
動画を見ると、日光仮面の動きがキレッキレで、とても普通のサービス?ではない。そっか。きっとそうだったんだね。失礼しました。
家に戻り、朝から唐揚げしか食っていなかったので、さっそく買ってきた湯葉むすびとミルフィーユカツサンドを食べた。

本日の一食目

湯葉むすび。中は味が染みたおこわ。湯葉には白米ご飯より合うかもしれない

薄切り肉を重ねて挟んだミルフィーユカツサンド
さんしょう家のシフォンケーキをデザートに。ほんとに山椒がビシッと入っているシフォン
今思えば、越後の12年間は田舎暮らしの勉強期間、トレーニング期間だった。大工仕事や草刈り、穴掘りを覚え、田舎で生活する基礎を身につける期間。
でも、人間関係の構築や地域での活動はほぼ皆無で、「別荘の人」で終わっていた。
中越地震で家がつぶれ、越後時代が終わり、2005年からは阿武隈時代が始まった。
越後よりさらに過疎の山村だったが、家の前に沢が流れ、林に囲まれた生活は快適だった。
阿武隈では田舎暮らしの本当の難しさを学んだ。物理的な不便さはあまり感じなかったが、村社会の構造的な問題がどれだけ複雑で深いものかを知った。
そうした問題が、原発が爆発してから一気に顕在化し、いろいろ挑戦しようとしていたことが何一つできないまま村を去った。
……で、今ここ。
自分の人生を振り返ると、あらゆることが中途半端で嫌になる。いっぱい学んだので、あの頃に戻れたらあの失敗は繰り返さないのに……とか、後悔することはあるけれど、やり直しができても同じかもしれない。世の中の大きな流れは変わらないだろうし。
であれば、「中途半端」のまま人生を終えるのも、ひとつの成功の形なのかもしれない……なんて思おうとするのは、やっぱり「酸っぱい葡萄」かな。
20代最後くらいだったか、『中物たちの午後』という短編小説を書いた記憶がある。まだワープロなんてなくて、鉛筆で原稿用紙に書いていた時代。原稿が紛失してしまったので細部は忘れてしまったが、およそこんなテーマだった。
- いわゆる有名人、誰もが知っているような人間は、どんなに社会的に成功しても幸せな人生を送れないのではないか?
- 匿名の存在として街を歩くこともできない。忙しいから惰眠をむさぼることもできない
- どんなに巨額の富を持っていたところで、人生は時間に限りがあり、味わえる幸せの種類や濃密さにも限度がある。例えば、大金持ちは、金がなくても愛してくれる人に一生会えないかもしれない
- であれば、中くらいの金を持っていて、暮らしには何不自由なく日々を過ごせる匿名の人がいちばん幸せなのではないか?
- いや、もしかするとそういう「中物」たちこそが、世の中を裏で操作しているのではないか?
- 隠居状態の中小企業の経営者とか、アパートをいくつも持っていて家賃収入だけで暮らしていける元地主とか……そんな人たちの中に、世の中を裏からこっそり操作している陰の支配者がいるのではないか?
……そんな話。
北欧諸国の人たちなどは、リタイア後はみんなそれに近いような生活を送っているのかもしれない。
日本の社会はそういう「適度な幸せ」からいちばん遠いシステムを構築してしまったんじゃないだろうか。
まあいいや。
理屈はともかく、今もできることはあるだろうし、それを細々とでも続けることに生きる意味を見つけていくしかない。
それが僕にとっての日光けっこう物語、かな。

映画『Threshold:Whispers of Fukushima』が「第41回国際環境フィルムフェスティバル EKOFILM」ワールドプレミア上映決定。
12月にToko Shiiki監督が日本初の上映会で、福島、京都、栃木を回ります。
2015年12月29日(火曜) Daddy's Cafe(栃木県日光市土沢)にてミニコンサート付き上映会。
18.30開場。監督挨拶、90分の上映の後、映画の音楽監督をつとめたErik Santos氏とたくき よしみつによるミニコンサート。
予約・前売り:1800円、当日・2000円。
予約・問い合わせはDaddy's Cafe(0288-32-2103)へお電話で。
更新が分かるように、最新更新情報をこちらの更新記録ページに極力置くようにしました●⇒最新更新情報
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目次
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「福島問題」の本質とは何か?
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『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!
第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる
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『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。
第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛
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