ここまでやったら、音に関しても……というわけで、今度は生ギターの音を録ってみた。
3台を並べて同時に録画。
iPod touch6のマイクはモノラル。XZ-10とStylus1のマイクは一応ステレオ。
iPod touch6はレンズの隣にあり、レンズを向けた方向の音をそのまま拾うが、XZ-10とStylus1はカメラの上面にマイクがついているので、レンズを向けた方向とは90度違う方向(天井方向)を向く形になる。どちらも無指向性集音マイクだろうから、そんなに違わないのかもしれないが。
やってみたら、これまた興味深い結果になった。
スピーカーから再生すると、XZ-10がいちばん太い音(低音成分がしっかり含まれている)だ。ちなみにXZ-10とStylus1は風切り音低減はOffにしてある。
iPod touch6の音がいちばん小さくて痩せて聞こえたが、イアフォン(iPod touch6に付属してきたやつ)で聴くと、XZ-10もStylus1もモジュレーションをかけたような不自然さが耳についた。iPod touch6の音がいちばん自然に聞こえたのだが、これはたまたまこういう生ギターの音では……ということかもしれない。
いずれにせよ、これまた十分に使えるレベル。


結論としては、iPod touch6を「カメラ、ムービーギア」として買っても悪くない、どころか、下手な安物デジカメよりはずっときれいな画像、映像が撮れるということだ。
家では光回線経由のWi-Fiで、外出時は
モバイルルーター
と一緒に持って行けばiPhoneとほとんど変わらない。
モバイルルーターとバッテリーを分担するので、バッテリーの持ちもiPhoneだけより有利。
iPod touch6+
モバイルルーター
は、僕にとってはiPhoneよりずっと魅力的な選択だ。
それにしても……しつこいようだが、なんでこういうものが日本から生まれてこないのか、残念で仕方がない。
CMOSの製造能力では目下ソニーの右に出るものはない。Appleもそれを認めているからこそソニーに画素数を抑えた新しいCMOSを作らせた。
結果はこの通り、素晴らしい。こうした適正画素数のCMOSをソニーが本気で作ったら、世に出ているデジカメの画質は一気に上がるはずだ。
噂では次のiPhone6sあるいはiPhone7ではCMOSの画素数を1200万画素に増やすというのだが、本当ならがっかりである。
もしそうなったら、iPhone6、iPod touch6は「きれいな写真が撮れたよね~、あれは」と、後世、名機として語り継がれることになるのかもしれない。