のぼみ~日記 2015

2015/07/15の2

堰堤にまた行ってみる


7月半ばになってもまだ小来川の田んぼにはモリアオの卵がぶら下がっているわけで、まあ、ダメだろうとは思いつつも、モリアオがいることは間違いない、例の堰堤まで涼風号MarkIIで行ってみた。
雨が続いているので堰堤は満水状態。やはり卵は見つからなかった。

望遠でファインダーを覗き込んで、かすかに白いものが見えると、とりあえず写真に撮っておく。後から確認できるから


ちょっと違うようだ


これも……


違うみたいだ


これは……


微妙だな。もしかするともしかするかもしれないが、遠すぎて分からない


この田んぼの縁のあたりにぶら下がっていてもいいと思うのだが、ないねえ


帰り道、ネムノキ?


これはうちのすぐ隣にも生えている

今日のオマケ お金と商売の話

こどものアトリエこぐま という施設……というか、表現活動塾?みたいなものをやっている女性のブログに、こんな話が載っている。

ただほど高いものはない、とはよくいうが、ただだからまあいいか、と思って手を出したことで虚しくなったというこの女性に、通ってきている子供が説教をするという一節。
だめだよ!損じゃん!  心に借金しちゃってる。
例えばさー。高いお肉と安いお肉とあるとするでしょ。
高いお肉は、大切に育てられて、誰かの気持ちがこもってて、だから食べたら健康になるし元気になるでしょ。
だから高いんだよ。
で、安いお肉は、雑に育てられてるから、気持ちはあんまり込もってないんだよ。
だから食べても健康に良くないし、元気にならない。だから、安いんだよ。
高いっていうのには、ちゃんと理由があるんだよ。
だからさー、安いって理由は、いいって理由にならない!
それで選ぶってことは、お金は安くても、こころに借金を作っちゃうってことになるんだよ。
そこで、この塾長というか主宰者の女性は、この塾をやっていることは楽しいしやりたいからやっているのだけれど、お金をもらうと途端に「金のためにやっているみたいで嫌だなあ」と思うことがある、と、子供に告白する。
するとこの子はすかさず、
「安いから来るっていう人がたくさん来たら、そのことで先生のこころにまた借金が増える。そうなると先生はここをやっていくことをやめてしまう。だからちゃんと正当なお金を取らないとダメだ」と諭す。

彼女は子供にそこまで深い話で諭されたことに感動して、あなたの名前は出さないからこのやりとりをブログに書いていいかと訊くと、その子は「いいよ! でも、お母さんには言っちゃだめ」と答えたという。

これを読んで、こういう思考を育てる「環境」というのがいかに大切か、考えさせられた。
多分、このアトリエに来ている子供が言った言葉は、親(母親)が言った言葉なんだと思う。だから、母親には言わないで、と言ったのだろう。受け売りだと分かってしまって恥ずかしいから。
そういう親に育てられている子供だからこそ、こういう場所に親がお金を払って通わせてもらえる。

食べていくのが精一杯。子供を飢えさせないのが精一杯の家庭では、この教室に子供を通わせる経済的な余裕はない。親は朝から晩まで働きづめで、子供と会話する時間もない。そういう環境で育つ子供が、こうした思考を育むことはかなり難しいだろう。

逆に、子供のときからお金に苦労したことがなくて、大人になってからはいつも運転手付きの車がいて、自分では電車の切符も買えない、ホテルの予約もしない、宅配便出したこともない、スーパーマーケットで買い物したことがない……みたいな人たちもまた、お金と仕事との関係をまともに考えられない。そういう人たちが政治家をやっている。いい国ができるはずがない。
そういう政治家が上にいて、自分たちより勉強ができないくせに偉そうにしている……と日々鬱屈した気持ちで働く官僚たちもまた、精神を歪めていく。

願わくば、「こころに借金を作ってはいけない」という考え方ができる、そういう育てられ方をした子供たちが大人になって、今の社会を少しでもいい方向に向かわせる力になりますように。










更新が分かるように、最新更新情報をこちらの更新記録ページに極力置くようにしました●⇒最新更新情報



一つ前の日記へ一つ前へ |     Kindle Booksbooks      たくきの音楽(MP3)music     
目次へ目次      takuki.com homeHOME           | 次の日記へ次の日記へ

よいサイト 41.st




「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

今すぐご注文できます 
アマゾンコムで注文で買う
⇒立ち読み版はこちら
裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

今すぐご注文できます 
アマゾンコムで注文で買う
⇒立ち読み版はこちら



たくき よしみつの本 出版リストと購入先へのリンク  デジカメと写真撮影術のことならここへ! ガバサク道場


HOMEへ 狛犬ネット入口目次へ


Google
abukuma.us を検索 tanupack.com を検索