2014/04/17

消費税8%後の個人商店


食う物がなくなったので、久しぶりに買い物へ。
さがみやで野菜と納豆。オータニで他のちょろっとしたもの。ウェルシアで1パック900円のワイン……などなど、どの店で何を買うと10円安い、50円安いといった計算で店を回る。低所得者はつらいよ。

でも、それだけだと心も圧迫されるので、地域経済応援?の意味も込めて、ときどきちょっと贅沢なランチタイムを楽しむことはまだやめてない。
今日は久々のかつ亭石川。ここのカツはこのへんではいちばんうまいと思うのだが、ランチタイムはいつ行っても満席で、先日は1時を過ぎているのに入れず、入り口で断られてしまった。それほどの人気店なのはやはり理由がある。単純に内容がよい、うまいからだ。
今日も1時を過ぎてから行った。ちょうどぞろぞろと客が出てくるのと入れ違いで、運よくカウンター席に座れた。
メニューを見て、ああ~、と、思わず心の中で声を上げてしまった。
消費税増税後も、価格改定を諦めている。色褪せたメニューには、1050円(1000円+5%税)とか1260円(1200円+5%税)といった、5%時代の価格がそのまま表示されている。
しかもこのメニューは昼夜共通のもので、ランチタイム(11.00~14.00)には1000円ぽっきりのランチメニューが中心。
悩んだ末に、いつものヒレカツとマグロ刺身のランチとヒレカツランチを注文。どちらも1000円ぽっきり。
会計のとき、もしかすると1080円って言われるのかなと思ったが、そんなこともなく、1000円ぽっきりだった。
1000円のランチはうちにしてみればすごく贅沢な部類に入るが、ときどきこういうのを楽しめるくらいの緩さがほしい。

ヒレカツ定食。おろしポン酢仕様で注文


刻み海苔が泣かせる


ヒレカツ&マグロ刺身定食 こちらも1000円ぽっきり マグロ高いだろうにな



カツはこの大きさでも僕には十分な量だ


マグロも、仕入れ値上がっているだろうなあ


ヒレ肉は十分分厚くてジューシー。実にうまい

先日入った蕎麦屋「下の家」も値上げしていなかった。もりそばはセイロ2枚で600円ぽっきり。みんなじっと耐えているんだなあ。
ほんとに心配になる。貧すればどんするで、どうしても苦しくなると素材の質を落としたりしたくなる。揚げ物関係だと油の交換時期を延ばしてしまうとか、付け合わせのキャベツの量が減るとかということになってくる。それを避けるために値段を上げると客が減るだろうか……と、店主は胃が痛くなるほど悩むはずだ。
僕としては、質を下げないでちょっとだけ値段を上げてください、とお願いしたいところだが、シビアな商売の世界では、結局貧すれば鈍するの路線に落ちてしまい、そのうちに客も離れていき、店をたたむ……なんてことになりがちだ。
この苦労、苦しさを、「じゃあ、次は10%に上げますから」って平気で決める人たちは想像できないのだろう。
金銭感覚がおかしい人たちが政治家をやれば、どうしても腐敗し、政策から合理性も失われる。



ちなみにこれは東京新聞の連載記事から。
東京オリンピックのための建設現場の日当より安いって……ありえない。
1Fの作業現場は日本一高額な手当が出なければおかしいでしょ。高額な手当と同時に、しっかりした事前の教育と訓練をする……それをやるためには、民間では無理で、一刻も早く、1Fの収束事業は東電から切り離して国が直轄するようにしないと。
東電社員の中で必要な人材は全員東電を退社させて専業で現場につかせる。なんでそんなあたりまえのことができないのだろうか。

かと思うと、
4月6日放送の『おはよう日本』“女性が消える社会”いま何が(NHK総合)

地方都市では若い女性の就職先、職場として、今までは地元の工場やデパートなどの売り場要員というのが主力だったが、地方経済の崩壊でこうした職場がなくなり、仕方なく首都圏に流れていく若い女性が急増したという。
で、登場するのが「職業紹介付きシェアハウス」業者。
パチンコ屋やキャバクラなどのバイト先を斡旋しつつ、住み込みの感覚で働けるように、複数の若い女性に一つのアパートの部屋などを共有して住まわせる「シェアハウス」を提供する業者が登場しているのだそうだ。
15年前、15社ほどしかなかったシェアハウスの運営会社が今ではおよそ600社に急増しているという。
しかし、斡旋された職場だけでは首都圏で生活していくための生活費に満たず、女性たちは昼と夜とで違う職場(昼間はスーパーのレジ、夜はキャバクラなど)で働く「ダブルワーク」があたりまえになっている。
「職業紹介付きシェアハウス」などと言っているが、要するに女性用の飯場、蛸部屋でしょ。
ダブルワーク=昼夜兼業貧乏 ってことでしょ。横文字使ったところで、内容はそういうことだ。
戦後の焼け跡ではそういう生活が普通にあった。今、日本(の庶民生活)はあの頃のレベルに戻っている、ということなのだ。なんとかそれを逃れて、地方で実家のそばに住み、親への依存度が高いまま暮らしているのが「マイルドヤンキー」で、そこからもはじき飛ばされた若い女性たちは、平成版女工哀史みたいな暮らしを首都圏で始める……そういうことでしょ。
で、貧乏とは無縁の育ち方をしたお嬢様議員が「少子化対策大臣」なんていうのになって、庶民から搾り取った税金をたっぷりもらう。
お嬢様議員をひな壇に据えて絵作りするような政権には、問題の本質がなんにも分かっていない。
問題は少子化ではなくて、地方社会・文化の崩壊、格差拡大にある。
資源やエネルギーの浪費を続けていたら滅亡するのが分かっている社会で人口が減っていくのはむしろ健全な現象。自然に減っていくならいちばんいい。戦争や飢餓で減っていくのではたまらない。
人口が減っていく社会でいかに精神的には豊かなままの一生が送れるようにするか、ということをデザインし、実行するのが政治家や官僚、行政マンの役割なのに、馬鹿のひとつ覚えのように紙幣を大量に刷り、景気刺激策だなどとやっている。それを口をあけて待っているだけの地方行政。

さて、どこから手をつければいいのだろう……。

さがみや でこんなものが……どうやら2005年にイタリアの農家で生まれたらしい
リコピンが約8倍、旨み成分グルタミン酸が約3倍……だとか。「調理用」ってことは?
日本で生まれたんじゃないのか。頑張れ日本


ネコ盆栽の図



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