凍りついて壊れてしまったサーモスタットシャワー水栓を交換するために、ひと月以上、ヤフオクで中古も含めて安い水栓が出ると入札し続けていたのだが、結局最後は8000円以上になってしまう。
アムベストというところが新品で7470で出しているので、7000円を超える金額になるなら中古を買う意味がない。
ただ、この商品、大丈夫なのかなあ……という不安がちょっとある。写真を見る限りではそこそこお洒落だし、送料込み税込で7470円ならいいんじゃないかと思うのだが、ちゃんとしているのだろうか……と。
国産品や欧米メーカーのものは大体2万円以上する。ちょっとお洒落なやつは5万円以上なんてのもある。どうせなら安心できるやつの展示処分品などを安く買えないだろうか……と今まで粘りに粘って探し続けていたのだが、諦めて新品を注文した。
届いた製品は、パッと見、問題なさそうではあったのだが、いざ取り付けようとして、大いに問題があった。
- 本体と取り付けアームのナット位置が逆。それ故、今までのアームが使えない
- 今までの取り付けアームは寒冷地仕様で水抜きダイヤル弁がついていたのだが、付属のアームにはついていない
- それどころか付属のアームには止水栓ネジさえついていない
- シャワーと蛇口の切り替えがダイヤル式ではなく、下部のポッチで切り替えるようになっている
- しかもそのポッチは一度吐水を止めると蛇口側に戻ってしまい、いちいち蛇口から出た後にシャワーに切り替えなくてはならない
1)はどういうことかというと、壁に開いた配管口と本体をつなぐジョイントアームと本体をつなぐナットが、今までのやつ(国内メーカー・カクダイのやつ)はアーム側についていて、本体側がネジ剥き出しなのだが、届いたアムベストの製品はその逆で、本体側にナットがついている(このナットは外せないやつ)。
ということは、今までのジョイントアームが使えないので、壁からアームを外して、今回届いた製品に付属しているアームと取り替えなければならない。
ところがこのアーム、短くて止水栓が埋め込まれていない。止水栓がついてないので、当然のことながら、寒冷地用の水抜きダイヤルもついてない。つまり、凍結防止処理ができない。
これは大問題。
仕方なく、付属してきたアームに付け替えたのだが、そのためには元栓を閉めなければならない。
ところが、雪が溶けず、元栓のメーターボックス上にガッチガチになってまだ数十センチ積もっている。どこに元栓があったのかも覚えていないから、このへんかしら? と見当をつけながらガチガチの雪にスコップをぶち込まなければならない。これがまず大変だった。
で、次に、元配管にアームを取り付けるためにはねじ山に巻き付ける止水テープ(白い薄手のやつ)が必要だが、それは付属していなかった(そういうところ、国内製品だとたいてい親切につけておいてくれたりするのだが……)。どこかにあるはずだと家中探したがない。諦めてコメリに買いに行こうかと思った頃、奇跡的に物置からちょっとだけ余っていたやつが出てきた。
で、アームの取り付けは無事終了。本体もあっさりついたが、国内製品はたいてい右側が蛇口とシャワーの切り替え兼止水栓、左側が温度調整ハンドルなのだが、この製品は逆。なんかイラッとくる。
それはまだ許せるとして、最大の誤算は、吐水蛇口とシャワー取り付け口が同じで、シャワーと吐水蛇口の切り替えが止水栓でできないこと。なんと、蛇口の根本にポッチがついていて、それを引っ張るとシャワーに切り替わる方式。
しかもこのポッチ、流水状態じゃないとロックしない。水(お湯)を止めるとアンロックされてシャワーから吐水口に戻ってしまう。なんでこんなアホな方式にしてあるのか……。
おそらく、間違ってシャワー側からいきなり冷水や熱いお湯が出てしまわないようにという安全設計なのだろうが、面倒だわ。
しかしまあ、壁の中の配管には凍結防止ヒーターを巻いたし、見た目がきれいなこの製品を安くつけられたということで、よしとしましょう。
この製品の購入を考えているかたは、こうした欠点を承知の上で注文しないと泣くことになるかもしれませんのでご注意を。少なくとも寒冷地には勧められませんね。
それと、取り付けアームが小さいので、壁に開いている配管穴の間隔を正確に測ってからでないと、「つかない!」ってことにもなります。