2013/08/08の4
雄琴神社の狛犬(承前)

わざわざ見に来た甲斐があったというもの

手前の狛犬はそんなに珍しいものではない。初期型の江戸獅子タイプ

爪がしっかり彫ってあってチャーミング

尾は流れていない。明和狛犬のような団扇尾でもない。江戸タイプ初期の立尾型

柔和な顔つき。顔は完全に江戸獅子タイプ

天保10年(1839)の銘がある。奥の明和6年(1769年)より70年も後

尾のデザインなどはむしろ退化したようにさえ見える

背後から見ても、比べると明和製狛犬の貴重さが分かる


他に何かないかな……と、社殿の横を回って手水鉢やら稲荷社の写真を撮っていたら、突然けたたましく警報ベルが鳴った。
どうやら、泥棒警戒用のセンサーに引っかかってしまったらしい。ものすごい音で鳴り響いているが、人が出てくる気配はない。
困ったなあと思いながら、そのまま境内を探索。
末社にも別の狛犬がいたので、警報ベルをものともせずに撮影続行。

末社の前にも狛犬。よくある江戸タイプ、安政年間くらいかなあ……と思いながら近づいてみると

あれ? 角が2本ある??

吽像にも2本ある

鬣や尾は背中に流れていて、完全な江戸獅子タイプなのだが

この角2本というのがなんとも珍しい

角だよねえ……どう見ても……らほつとかじゃないもんねえ……

年号は分からなかったが、おそらく本殿前の天保の狛犬よりも後だ

3対いて、いちばん古い明和6年は、他に類を見ないユニークなもの。いちばん新しそうな江戸獅子タイプも、阿吽ともに小さな角が2本ずつあるという珍しいもの。
壬生町というのは面白いところだ。
江戸からの情報が伝わってきているのだが、畿内の情報も混じっている。江戸に近いから、職人の腕も悪くない。で、提携から少しずつ外れたユニークな狛犬が彫られたのだろう。
今でこそ交通の便が悪く、栃木の中でも忘れられたエリアだが、江戸時代には江戸と東北を結ぶ街道沿いの町としてそれなりに栄えていたはずで、文化情報もいろいろ入り乱れていたに違いない。
狛犬を見ていると、その土地の歴史が見えてくる。
……なんてことを思いながら写真を撮り続けていたら、ようやく関係者らしき男性が無言でやってきた。
会釈すると会釈を返し……それだけだった。
不審者じゃありません。はい。ただの物好きです。
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のぼみ~日記の写真は主にオリンパスXZ-10で、他にフジフィルムXF1、X-S1 でも撮っています
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