佐渡に行った友達と「二宮いち」

川内村には「きのこ里山の会」というのがあって、うちと同じ時期に移住してきた小塚さん、出戸さん夫妻が精力的に活動していた。
二家族とも、村に土地を買い、ゼロから立派な家を建てて、当然、川内村に骨を埋めるつもりで生活していた。
無農薬有機農業や村の雑木林との共存といったテーマに取り組んでいたが、原発人災後、田んぼや畑は放射性物質で汚され、森の中にキノコ採りに出かけることもかなわなくなってしまった。
出戸さん夫妻は佐渡に渡って、佐渡で再出発を果たした。小塚さんも誘われて、つい先日、ようやく佐渡に新居を得た。
出戸さんからは、すでに佐渡のお米とか餅とか干し柿とかお菓子とか、いろいろ送っていただいていたのだが、ようやく再出発の準備完了で、「二宮（にくう）いち」という地元の特産品通販を始めた。
お試しセットというのを送って来てくださったのだが、「会員」になると、2000円／回　の会費で、1回2000円分の商品（野菜、穀類、餅やお菓子など）を送ってくるというシステムのようだ。

2011年夏にも「満月祭」を決行した獏原人村のマサイさんといい、出戸さん夫妻といい、関守の言葉を借りれば実に「しぶとい」。

こうしたことを川内村でやっていこうとして、いろいろお金もエネルギーも注ぎ込んでいた出戸さんたち。
家には業務用オーブンを入れたり、石窯を作ったり、本当にすごい努力を続けていた矢先の原発人災だった。

その道では大先輩にあたるみれっとファームは、長野県の富士見町に移転して、業務再開を果たしている。

「二宮いち」はまだ始まったばかりで手探り状態だと思うが、こういう元気をもらえるニュースがあると、負けていられないぜ、ってなるね。

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二宮いち実行委員会　　952-1308　佐渡市二宮655-1　（代表・出戸達雄）