2012/02/09
板そば
昨日、NHK教育のディレクターさんに頼まれ、宇都宮まで福島の話をしに行った。サービスしすぎて4時間近く話してしまったので、喉が悪化。喉だけでなく、目もおかしいなあと思っていたら、一晩経って、再発性角膜糜爛が文字通り再発。百日咳がまだ完治していないのに、ダブルパンチ。
かなりひどいので、ネットで調べ、うちからいちばん近そうな鹿沼市の眼科に行った。
日光市だと今市まで行かないと眼科はない。そこよりは鹿沼のほうが近い。
ふる~い建物。待合室は寒々としていて誰もいない。普通、眼科って滅茶苦茶混んでいるものだがなあ。嫌な予感。
院長はたばこ臭いおじいさんだった。
「どうしました?」
「角膜糜爛で……」
「再発性角膜糜爛? もうそういう風に診断されているのね、どこかで。はいはい。朝起きるとまぶたが箒で掃かれたみたいになって痛むんでしょ。よく来ます、そういう患者さん」
……楽でいい。待たないし。点眼薬と痛み止めが出た。痛み止めは余計だが、まあ文句を言わずもらっておく。
一体この病院、一日の患者数は何人だろう。帰るまで、誰一人来なかった。
で、飯を食おうと、今までほとんど気づかなかった直売所内の蕎麦屋へ。「板そば」という看板が出ているのだけれど、ここで食えるのだとは思わなかった。何回も前を通っているのに初めて気づいた。
ここがまた、お昼時(12時半)だというのに誰も入っていない。広い店内に小さな石油ファンヒーターひとつ。寒いよ~。
大盛り蕎麦を頼もうとしたら「大丈夫ですか?」と言われた。
「うちは量が多いので、食べきれないと思いますよ」と。
じゃあ、普通のやつで……。
これがまあびっくり。普通の盛りでも2人前以上ありそう。これで大盛りは無理だわ、ほんとに。
普通のもりそばが850円。天麩羅(350円)と合わせて1200円。まあ、考えてみれば値段も最初から大盛りの値段だ。
ここも店を出るまで誰も入ってこなかった。
味はちょっと薄い。何割なのかと訊いたら、「7・3くらいじゃないですか」とおかみさん。
この店、全然存在が分からないよ。表にのぼりのひとつも出しておきなさいよと言ったら「みなさんそうおっしゃるんですよ~」だって。だったらそうしなさいよと念を押すと「言っておきます」だって。
雇われているのか、亭主が経営のすべてを決めているのか。
隣の直売所も暖房ゼロで戸外と同じ気温。寒くて落ち着いて買い物できない。
不思議な「大根」があるかと思えば、レジの品名は人間の名前……。

お昼時なのに、広い店内に誰もいない

がら~~ん

インテリアは雑然。蕎麦屋によくある光景ではあるが

コンセプトが分からない

よく見ると値段がそこそこ高い

なるほど、量で勝負の店なのだった

隣は絶対に売れそうもない古物商というかリサイクルショップ?
値札さえ見あたらない。どうも売る気がないのでは?

直売所。ほほほう。珍しい大根だ

レジには人名が表示される。キムラシンイチ氏は300円で売られている
戻ってきて、ずっとやりそこねていたVoIPアダプタの再設定に挑戦。プロバイダに設定ファイルを再発行してもらうのとつなぎ替えが面倒だったのだが、あっさりとうまくいった。
何かの拍子にアダプタの設定が飛んでしまったらしい。ハードを買い換えなくて済んだので助かった。これで050電話復活。
これだけが本日唯一いいニュースか。
いい天気だが、日の光が目に痛いので散歩はできないなあ。
さて、原稿書きだ。
のぼみ~動画、飽きたでしょうが、ついでにどうぞ。
珍しくネコタワーに一人で登ったみ~
のぼるがちょっかいを出して……↓
落ちた……
カメラを向けるタイミングが遅れたのが残念だった。
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