阿武隈日記 07/08/01
幻の池と幻のモニュメント(2)
こんな感じなのである。もちろん、ここに来る途中、誰ともすれ違わなかった。この道の入り口さえ、知っている人は地主や近隣の限られた人たちだけだろう。観光客が来るようなことは絶対にない。なぜ、こんなところに? 誰がなんの目的でこれを?
見る角度によって印象がかなり変わる。地味だけれど、面白い作品。
作品名は『洪水の夢』。作家は岩崎幸之助とある。ん~~、やっぱりちゃんとした芸術作品として造られ、ここに置かれているのだよなあ……。しかし、なんで誰も来ないようなこんな場所に?
帰ってから、ググってみた。
こんなページが見つかった。
ここに略歴もあった。1961年生まれというと、僕より6つ年下。
同名の作品が、
安比高原にもあるらしい。しかし、スキー場のそばなら多くの人が目にすることもあろうが、ここは……。
年間鑑賞者数、一桁ではなかろうか。タヌキやキツネが訪れることのほうがはるかに多いはず。
ん~~~、これを浪漫とでも呼ぶのだろうか。
幻の石彫刻。これは幻のままにしておこう。だから正確な場所は教えないのだ。
地図で見たら、うちから直線距離にすると数キロであった。ふううう~ん。
帰り道に撮った
それにしても不思議な場所だ。広大な敷地に誰もいない。完全に見捨てられた場所。道の横に目をやると、森の中に木の鳥居がある。しかし、そこまでは完全な藪こぎで、根性のない僕はとても行って確かめてみる気になれなかった。マムシ踏んじゃったりしたら嫌だしなあ。こんなところで怪我でもしたら命取りだ。大声を出しても誰も来ない。
こんな茂みの中にかすかに見える鳥居……
ズームレンズで覗いてみると、確かに鳥居なのだ……
昔は牧草地だったらしい草原の向こうに、石碑のようなものが見えた。あれも作品?
あの影は?
作品……ではなさそうだなあ。結局、これも確かめる気力がなく、そのままに。
こんな感じで戻る
近くには現役の牧草地があり、ちょうどこんな光景にでくわした。
きっと何年か前までは、あの石の彫刻がある場所も、人間の手が入っていたのだろう。
しかし、結局地図にあった池はどこにも見あたらなかった。かなり大きな池のはずなのに、干上がってしまったのだろうか。
その池があった場所のほとりに『洪水の夢』というモニュメントがあるのも意味深。
白日夢だわねえ。
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