阿武隈日記 06/08/18の2

寅吉の珍品灯籠発見!(2)

阿の台座にはハチが巣を作っていた。よくある光景。
台座には、「大正六年六月一日 竜嵜 小林寅五郎 彫刻」と刻まれている。
で、小林寅五郎とは誰か? 小林和平と小松寅吉を足したようなこの名前、どこかで見た記憶があると思って調べてみたら、須賀川の竜崎地区(今の福島空港の西側)、国道118号線沿いの若宮八幡神社の狛犬の台座に「小林寅治」という石工の名前を見たのだった。

   
これがその狛犬↑ 台座には石工の名として、小林寅治と車田貞ニという名が刻まれている。建立年は昭和9年だから、この都都古和気神社分社の狛犬より17年若い。小林寅治は寅五郎の息子だろうか?
……というわけで、再び都都古和気神社分社の狛犬に戻る。

尻尾のデザインがユニーク

いい顔している


そばにはシーサー風の焼き物飛び獅子が捨てられたように置かれていた。片割れは割れてしまっていた。

DiMAGE A200
DateTime - 2006:08:18 16:28:23
1/80秒、F3.2、13.50 mm(52 mm)


PENTAX K100D
DateTime - 2006:08:18 16:28:34
1/500秒、F2.8、29 mm(43 mm)
石段下には大黒像があるが、出来は特にどうということはない。そこから見上げたところ。上は助手さんがA200で、下はガバサク師匠がK100Dで撮影。背景のぼけ方がこれだけ違う。これはF値(絞り)より、焦点距離の違いによるところが大きい。K100Dは撮像素子が大きいので、同じ場所から同じような画角で撮っても、焦点距離は長くなるのだ。A200で35mmフィルム換算52mmで撮ったときの実際の焦点距離は13.5mm、K100Dで同43mmで撮ったときの実際の焦点距離は29mm。倍以上長いから、それだけ背景がぼける。
A200はこの状態だとF3.2は開放なので、これ以上は物理的に背景がぼけないことになる。
しかし、よく見るとこの写真、助手さんのA200で撮ったほうは、ピントが狛犬に合っているような……?

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