阿武隈日記 06/08/06の4

PentaxのK100D 初日テスト撮り(4)

ところでこのレンズ、なかなかのものなのだが、ちゃんと撮れてあたりまえというか、それなりに大きな出費をしている。
シグマ 18-50mm F2.8 EX DC 49927円+送料800円=50727円
5万円も!?出しているのである。
カメラ本体は64,886 円(税込)で送料無料サービスだった。これに、ペンタックス気合いの「1万円キャッシュバックキャンペーン」で1万円が戻ってくるから、実質は5万5千円弱。このレンズ1本とカメラ本体はほとんど変わらない値段なのだ。
ペンタックス純正レンズでは、F2.8という明るさのズームレンズは出ていない。他社で見ると、Nikonには、デジタル専用で、
AF-S DX Zoom Nikkor ED 17~55mm(約25.5~82.5mm相当) F2.8G(IF) 税込 \231,000
というレンズがある。価格コムで見ると、2006年8月現在、最低価格の店で16万円前後。それに比べれば、1/3以下の値段で同等の性能のレンズが入手できるのだから、シグマというメーカーは実にありがたい。
一眼レフを使うということは、結局は高価なレンズを買わなければならないということを意味するのだが、一般にはそれが理解されず、多くのユーザーは暗いセット売りの安物ズームをつけて、室内では無造作に内蔵ストロボをたいて撮っている。それではいい写真が撮れるはずはないし、最初から明るいレンズをつけた一体型機を買ったほうがはるかにいい。
で、気になるのは、これだけ高いレンズをつけた一眼レフで撮った写真は、レンズ一体型機よりいい写真になるのか? ということだ。
そこで、愛用のA200と比較してみた。

PENTAX K100D+シグマ18-50mm F2.8
1/200秒、F5、絞り優先、ISO 200、50 mm(75 mm)


上の写真をトリミングで元解像度表示
K100Dに5万円の全域F2.8のレンズをつけ、望遠端で撮るとこうなる↑

KONICA MINOLTA DiMAGE A200
1/60秒、F3.5、ISO 125、50.8 mm(200 mm)

上の写真をトリミングで元解像度表示
同じ場所から同じ被写体をA200で撮るとこうなる↑
望遠端が35mmフィルム換算で75mmと200mmなのだから、迫力がまるで違うのは仕方がないとしても、トリミングで元解像度表示して拡大した画像同士を比べても、粒子の荒れ方はあまり変わらない。
となれば、多くの条件では、28-200mmという領域を使えるA200のほうが使いやすいし、使えるショットが撮れやすいということになるのではないか?
A200のレンズはF2.8-3.5で、全域F2.8のズームをつけた一眼レフとそれほど変わらない。また、A200には手ぶれ防止機能がついているので、手ぶれ防止機能なしの一眼レフよりは絞り2段階分くらい有利だ。
さらに重要なのは、A200はストラップやレンズカバーをつけたフル装備状態で612gだが、K100D+シグマ18-50mmは1173gもある。約倍の重さ! 1kg超!
機動性を考えても、A200はバリアングルモニターで極端な仰角や俯瞰もOK。被写体へのアプローチのしやすさは圧勝といえる。
こうなると、なんのためにこうまで苦労して一眼レフを使うのかという疑問は、やはり深まるばかりだ。

一つ前の日記へ一つ前の日記へ    目次へ         次の日記へ次の日記へ

★タヌパック音楽館★は こちら

★タヌパックブックス★  ご購入はこちらから