2011/05/05

村内の線量マップ



順番が狂ってしまったが、5日にうちの周囲で計測したときの記録をここに挿入しておく。
この日は海側から強い風が吹いていて、家の外でも昨日より若干高い数値が出ていた。あまり出歩きたくないが……。

まず、山の上は線量が高いという、今までの経験をふまえて、誰も通らないニュー「ふるさと林道」をのぼり、小笹目に。ここはやはり高かった。1.27μSv/h(上の写真)。ここにはひとり暮らしのおばあさんがいるだけだが、避難しているのかどうかは不明。茶飲み友達のふさこさんが東京に避難してしまっているので、もし残っていたら本当に周囲数キロに誰もいない場所に一人で暮らしていることになる。

その先、牧場にまで入っていったら、牧場入り口のところで道が閉鎖されていた。まだ20km圏外のはずだが、防犯上の処置だろうか。しかたないので、そこで測ってみる。

そこそこ高い


車に乗る前にもう一度見たら、上がっていた


山を下りて、千翁橋のところで測ると下がっている


平伏沼に続く道、いちばんきれいな千翁川沿いで測ってみると……


うちより低いくらい


河床まで降りて苔むした石の上に直接置くと、さすがに少し上がった


それでも1までいかない。流れている水の汚染は低い

モリアオガエルが2、3年前から突然卵を産むようになった秘密のスポット「サル池」に寄ってみる。
この土地に別荘を持つ、地元出身のせーじさんが連休を利用して来ていたので上がりこんで珈琲を飲みながら雑談。

サル池の線量は低い

地面の上に置いても1を超えない


こうして計測ポイントを増やしていくことにより、村内の汚染状況が次第にはっきりしてくる。
役場や小学校周辺は低い。奇跡的と言ってもいいほど低い。
山の上などへ行くと高くなる。
林の中も高い。

帰り、けんちゃんちの庭に見知らぬ犬が2匹うろついていた。ジョンの小屋の中にまだドッグフードがごっそり残っているのに気がついているかな。
川内村の中をうろついている犬はみんな食べ物は足りているようだ。心配なのは、余計なお世話で「保護」され、連れて行かれてしまうこと。あるいは行政が動き出して、捕獲を始めてしまうこと。
今くらいのゆるい感じで、犬も人間もちょうどいい。いつまでもこうだとは思わないが……。

腹は減っていないようだ



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