毎日息苦しいので、少しガス抜き。
「平時」の阿武隈日記っぽいものを書いてみる。
一昨日、駅まで歩いて行き(坂道を片道約3km。ジョンがいないので運動不足解消のため)ケータイを機種変更してきた。
こんなときにそんな面倒くさいことはしたくないのだが、どうも村の人たちが言っていたことが気になっていたのだ。
川内村では、地震の直後から、ケータイは全部不通になった。
DoCoMoもauもダメ。(ソフトバンクはもともと圏外)
ところが、複数のauユーザーが「新しい機種だと通話できる場所があるけれど、古い機種だと全然ダメ」と言う。そんなことがあるわけないと思っていたのだが、先日の、救援物資を届けた先の人からケータイに電話がかかってきたので、切る前に確認してみた。
「村にいるんですよね。ケータイが通じるようになったんですか?」
「いえ、ケータイはどれも通じないんですが、うちは家の外にアンテナを建てていて、そこにつないでかけてます。それでも地震の直後は通じなくなっていたので、郡山まで行って新しい機種に変更したら通じるようになったんです」
う~~ん。そんなことってあるのだろうか。つながるつながらないに差が出るなんて。
もうひとつ、周りの人たちのケータイが緊急地震速報を受信しているとき、僕のケータイはうんともすんとも言わなかった。メニューを見てもそんな項目はない。ちょっと調べてみたら、緊急地震速報は新しい機種じゃないと対応していないということが分かった。
このケータイ、そんなに古かったっけ?
日立のW43Hという機種で、調べたら2006年秋のモデルだった。当時は、ワンセグ搭載、オサイフ機能付きとかで、最先端を行っていたのだがなあ。4年半かあ。でも、バッテリーの持ちも問題ないし、無骨だけれど、壊れないし、買い換えるなら次はDoCoMoにしようと思っていたのだ。
ところが、村ではauは新しい機種なら村はずれあたりでつながることがあるけれど、DoCoMoはどこに行ってもつながらないという。だったら、とりあえずauで機種交換してみるか……と、駅前のお店にまで行ってみたのだった。
そうしたら、「このケータイを探しています」なんていう大きなポスターが貼ってある。ナショナルのFFファンヒーターの回収騒ぎみたいな感じだ。
よく読むと、電波帯の再編成で、来年、使えなくなる機種があるから早めに機種交換してくれ、と書いてある。お店のおねえさんも、「ああ、これですねえ」と僕のケータイを見て、ちょっと呆れたような顔で言った。
「こういうお知らせが行っていませんか?」と、大きな冊子を見せる。来ていたかもしれないが……。
で、機種変更したのである。
変な額縁型ディスプレイ(これにも通信回線がくっついていて別途契約)とセットで機種変更すると500円というのがあって、そんな余計なものはいらんと言ったのだが、計算すると、月々の最低使用料を支払っても、1年後に解約してしまえば、それをつけないで普通に購入するより安くなると分かった。
ポイントが8000円以上貯まっているそうで、結局、500円もそのポイントから出したので、一銭も払わなかった。
機種変更すると、月々の基本料金も安くなるらしい。
とにかくケータイの世界はあまりにもぐちゃぐちゃでよく分からん。
この500円、というか、実質0円で機種変更したケータイは、X-Rayとかいう、スケルトンの変なモデル。
まあ、普通に使えそうなので、よしとした。