10/05/19-21

までいな人たち

田植機で田植えの終わった田圃で、なぜか手植えしている人たちがたくさんいる。
たくさん、というより、年配の人たちは全員。どの家でも、田圃の「植え残し」スペースを一つ一つ見つけては手で苗を植えている。
「こんなことしても全体量がいくらも増えるわけでもないのにねえ」
どうしてもしないと気が済まない、ということらしい。
一人二人ではない。いつも顔を見ないようなおばあさんまで、この時期には田圃に出てきて植え残しを埋めていく。
この地方では「までい」という。ていねいで真面目、というような意味。
息子の世代(といっても50前後)がトラクターで耕し、畦塗りした後で、親の世代(80前後)が鍬を持って凸凹を馴らしたり畦の補修をしたりする。息子たちが田植機であっという間に田植えをした数日後、親たちは黙って谷出てきて、黙々と手で植え残しスペースを見つけては植えていく。ほんと、いくらも植えられるわけではないのに。
日本の農業というのは、いろんな意味ですごいなあと思う。
もっと米を食べて、穀物自給率を上げないと。少子化対策なんてことより、そっちのほうがはるかに重要なことだ。

「隙間」を見つけては手で植えていく


湿地に一輪だけ咲いていた花


救出したシュレの卵が孵化し始めて、対応に追われる


農家の人たちからしたら、それこそ「馬鹿じゃないの」という作業だろうなあ

10/05/20

まとまった雨が降らないので、シュレの卵は今のところ概ね順調。田圃の中に流れ出す卵は少ない。目に触れていない状態が正しい状態。これはちょっと危ない程度だけど、いい感じで産みつけられている。日差しが強くなければこれでも大丈夫。

このまま中でオタマが育ち、雨と共に田圃に流れ出せばOK

ところで、少し前に気がついたのだが、Amazonの古書で『マリアの父親』が異常な高値で出されている。 6575円??

いつからこんなことになっているんだろう。
前に見たときは、100円とか10円とかで出ていた記憶がある。6500円出してもこれを欲しがる人がいるという判断で誰かが出品して、それを真似て他の人たちも似たような値付けをしたということなのだろうが……。
こんなこともあるのだなあ。

そういえば、スカパー!の「シネフィル」で流れているショートテーマがよくて、CDを探し続けていたときがあった。
どうも、サックス奏者・清水靖晃の作品らしい。CDも出ているのだが絶版で、中古もなかなか見つからない。
ようやくAmazonで中古を見つけたのだが↓、値段は元値より高かった。
さんざん悩んだ末に買ったのだが、なんと、お目当ての曲は入っていなかった。どうやら清水靖晃の作品ではなかったらしい。
ホルン?でテーマを演奏するやつで、
ミラ……シド……ミミファレ……ドレ……と始まるやつなのだが、どなたかご存じありません? ヨーロッパ風の音楽。

高かったのだが……これには入っていなかった……↑




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マリアの父親 第四回小説すばる新人賞受賞作

マリアの父親

(1992.01/集英社)……  「あまりにも早すぎた、地球への恋愛小説」と評された、たくき よしみつの小説。第四回「小説すばる新人賞」受賞作。
ミステリアスな美女・マリアと、彼女と行動を共にする天才・デンチ。二人と偶然知り合った主人公は、「地球の真相」を知る旅に出る……。
「久しぶりに志のある作品に出会った」と、選考委員の五木寛之氏も賞賛。

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