09/12/15

氷張る

双子座流星群がピークと言われた昨夜は、数回外に出てみたが、寒さが厳しくて数分ももたない。
最初に出たとき(午後9時頃だったか)だけ、続けて4回、見えた。といっても一瞬のことで、小さな流れは、あれ? 今のは気のせいだったのかなという程度。
真夜中、日付が変わってからも出てみたが、数分我慢しても見えず、諦めた。
寒い中、なんでこんなことしているのだろう……という気分になる。でも、人生のあらゆる努力はこれに似ている。現れるかどうか、実現するかどうか分からないものを期待して何かをするが、どんな意味があるのか、よくよく考えると分からなくなる。
食べて寝て、それだけでいいなら人生の意味なんてない……と、若いときは考えていた。
今は、束縛されずに食べて寝られるなんて、大変な幸せなのだとも思うが。
今日のジョンのお散歩は、山に入り、道がない沢沿いに歩いてみた。沢の合流点では木の枝に氷が貼り付いていた。明け方などはもっとビシッとついているんだろう。
冬は滑りやすいし、怪我もしやすいので、ジョンが不意に動くと危ない。「引っ張るな!」と怒鳴りながら沢を登った。
ここ数日、いろいろあって、散歩の時間が短くなっていたせいもあり、ジョンは気持ちの高揚を抑えられない様子。

相変わらずマイペースなジョン


後ろで俺が倒れて頭から血を流していたりしても、こんな感じで知らん顔なんだろうなあ……。

ジョンは「適応障害」なのだと思う。3年間、つながれたままだったので、人間とどうやって遊べばいいのか学ばないまま大きくなってしまったのだろう。抱きしめてあげても、どこかよそよそしいし、甘えていいのかどうか躊躇しているところがある。すぐにお腹を出したり、手の下に頭を入れてきたりするようにはなったが、これでいいのかなあ……と、どこかで悩んでいるような……。
気持ちが常にふらふらしていて、何かに集中できない。周囲の状況を的確に判断できない。気持ちが勝手に先走り、身体が勝手に反応する。なんなんでしょね、この未成熟ぶりは。ウサギのゴロのほうがはるかにちゃんとしている。

戻ってきたら、水飲み容器に氷が張っていた。朝は凍りついて飲めない状態だったのではないかしら。
ジョンにとっても、厳しい冬はこれからまだまだ続く。
今や、世の中の多くの犬は純血種の洋犬で、家の中で暖房にあたっているのにね。南極大陸に取り残されたタロ・ジロ並みのサバイバルだなあ。
冬用に、縄文竪穴住居みたいなものを作ってあげるといいのかもしれないと思うのだが、お隣の犬だから、あんまり出しゃばったこともできないのよね。
平気で雪の上で寝ていたりするけれど、歳をとったらどうなるんだろう。

午後になってもまだ溶けないで氷が残っている

今週の川内村の天気予報↑ こんな感じ。0度というのが、最低気温ではなく最高気温っていうのが……ねえ。たまらんなあ。

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