09/11/05

増殖する風車

食い物がなくなったので、小野へ買い物へ。最近は、こういうとき以外、車に乗ることもなくなった。普段の日は現金が1円も出ていかない。着払いの宅配便が来たときに財布を出すくらい。
通信費と光熱費だけで生きているようなものか。
県道から見上げると、不愉快な風車はまた一基増えて、4基になっていた。この家なんか、稼働したらどうなるのだろうか。

この家も大変そうだ……


ずいぶん日が短くなった。すでに夕暮れ


滝根のセブンイレブンから見たところ。4基に増えている。
1基ずつが近すぎて、風が干渉するだろうに、これでいいのか?


いつものように「だんだん」で野菜を買う

09/11/06

大津辺の森

先日、大津辺(おおつっぺ)の森は面白いという話で盛り上がった。
50年くらい前には牧草地にしていたらしい。しかし、この地で畜産は難しいようで、周辺の多くの牧場と一緒に失敗。その後、ずっと放置されていたため、潜在自然植生のまま森が復活してきている。
数十年の、まだまだ若い雑木林だが、こうした若い天然林さえ、今の日本では希少になっている。
植物生態学者・宮脇昭さんのグループが調査した日本全土の潜在自然植生調査によれば、ここ阿武隈山系の潜在自然植生はブナを主木とした照葉樹林であるという。しかし、その姿に戻すには200年かかる。最初はコナラやミズナラ、クリ、クヌギ、ブナ、イヌブナ、カエデ、モミ、ヤマボウシなど、多種多様な樹木が混じった雑木林が作られ、時間と共に、次第にブナが優勢になっていくらしい。
大津辺の森はまだ数十年なので、ブナがはっきり優勢というところまではいっていない。しかし、人間が手を入れていないために、実に様々な樹種で構成されている。
一般には雑木林と呼ばれている森でも、人間が薪取りなどのために定期的に伐採している雑木林では、潜在自然植生の姿がしっかり形成される前に更新(人間の意志が働いて特定の樹種だけ伐採されたり、まとめて皆伐)されてしまうから、宮脇さんが言う「本物の雑木林」にまで育たない。
大津辺は手を加えていないところがよいのだ。中途半端に手入れをせず、このまま放置して、「日本に0.06%しか残されていない潜在自然植生の森を復元中」と宣言すればよい。



中心となる樹種が特定できない大津辺の森


紅葉もバラバラで、そこが面白い

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