09/08/25

夏がないまま8月が終わる


お散歩の途中で見つけた蜘蛛
ほんとに夏が来ないまま秋に突入してしまった。池のオタマは、ほんの一部がカエルになったものの、その後はまた止まってしまい、季節を忘れたように水中にいる。このままではカエルになっても小さな昆虫などの餌がなくなり、最初の冬眠を乗り切れない。まいったねえ。

LX3でも、条件がよければ結構なマクロが撮れるのね


ジョロウグモ? 身体の模様がちょっと違うような気もするけれど……。
毛の1本1本までよく写っている。LX3、なかなかやるなあ。

しょうかんさんから電話があり、高田島の諏訪神社天井画プロジェクトに集まってきた学生たちと今夜飲み会をやるので来ないかとのお誘い。
楽器のできる連中も結構いるというので、スタジオのキーボードとベース、ギター3本を持って出かけた。
しかし、しょうかんさんは家に帰ったきり戻ってこない。なんか、完全に招かれざる客状態。

廃校の体育館で作業する学生たち


宴会用に、即席ステージを作成


ドラムがないので、代用品を探す


スティックを持参しているところがすごいね


で、監督者不在のようなカオス状態の中で訊くと、今夜のは地区の人たちが食事を用意してもてなす会だという。聞いてないよ、そんな話。じゃあ、ますますお邪魔虫だったねえ。
だったら、地区の人たちに返礼する意味で、有志が即興の演奏を披露するという趣向にしたいと思ったのだが、全然まとまらない。冷たい視線ばかり。
食事の準備をして待っている地区の人たちを放り出していて、ようやく集まってきたと思ったら、地区の代表(もてなすためにわざわざ集まってきてくれた)とは完全に離れた場所に陣取ってしまい、「交流会」にもならない。
所詮、お邪魔虫の存在だったのでそれ以上は仕切らなかったが、せっかく役者も道具も揃っていたのに、監督不在でぐだぐだになったのはちょっと残念だった。
子供たちとの感覚のギャップ、意識の違いに改めて考えさせられた。大学の授業でも、結局はこんな感じなんだろうなあ。気持ちが少しも伝わらない。あるいは、コミュニケーションができるようになるには、時間があまりにも足りない。

最初だけはこんな感じで話を聞いていたんだが……


ディレクターがいれば……でも、まあ、余計なお世話だったか


こちらはこちらでまとまって盛り上がる


離れたところでおっさんたちが飲んでいる図

何かやりたいと思う大人と、楽しめなければという子供と、微妙にずれている。
いろんな部分で、「形にする」ということに僕がこだわりすぎるのだろうか。学生時代もそうだったなあ。
コンパというのに、最初はものすごく抵抗感があった。なんだこれは。楽しければなんでもいいのか……と、嫌悪感を覚え、遠ざかっていったのを思い出す。
そのうちに少しずつ慣れてはいったのだが……。
音楽活動でもそうだった。プロデビューしか頭になかった僕と、音楽は楽しめればいい、若いときの思い出作りだと考えるバンドのメンバーとで完全に行き違いがあった。
プロを目指していたやつは力量が足りず、力のあるやつはプロ指向ではなかった。
今思えば、あのときあいつと我慢してやっていれば、とか、あのときあんなにムキになってあいつを拒絶しなくても……とか、いっぱい反省することがある。僕ひとりだけ、がむしゃらに力むピエロだった。
まあ、それが若いということなんだから、仕方がないのだけれど。

いっぱい飲んだので、助手さんに迎えに来てもらう。
すでに宿舎に引き上げた学生たち。この新しい集会場は、しょうかんさんの設計。

飲み過ぎたのか、夜中、寝床の中で長い時間、不整脈が止まらず、寝付けなかった。

「ある力」が働き、初版部数が極端に抑えられてしまいました。このままですと葬り去られる可能性があります。ぜひ予約をお願いいたします!!
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