09/05/27
マツモ池のシュレ
5月後半くらいから、マツモ池でさかんに鳴いているのはどうもヤマアカガエルではなく、シュレーゲルアオガエルかもしれないと思っていたのだが、本当にそうらしい。
去年はシュレが1組抱接し、マツモ池に初めて産卵してくれたのだが、今年はマツモ池にアオコが大量発生してしまい、ここに3月末に卵を産んだヤマアカガエルは、オタマになったものの、ほぼ全滅してしまった。
今からだと水を全部出して日干しにしてアオコを退治するのは難しい。すでにいろんな水生昆虫が蠢いているし、あちこちにオタマも隠れているから。
困った困った。
今年は5月に雨が少なかったので、あちこちの田圃にもずいぶんアオコが発生している。オタマの数も去年よりずっと少ない気がする。

田圃には早くもアオコが目立つ
09/05/28

アオコだらけのマツモ池でも、カエルは平気らしい

リラックスするヤマアカガエル

喉を膨らませているシュレーゲルアオガエル

口を開いているようにも見えるが、これは喉の影
観察用に数匹ずつ分離してあるオタマは、みな順調に育っている。
毎日水替えしているので、ほとんどオタマの世話とジョンのお散歩で昼間は終わってしまう感じ。

これは観察用に分けてあるシュレ
観察用バットには、シュレ以外に謎のオタマも入れてある。
これは蟹池を泳いでいたオタマ。
蟹池には人為的に卵やオタマは入れていないので、沢を下って流れ込んだか、沢とのつなぎ目に産み付けられた卵からオタマになったかのどちらか。
まとまっているので、ここで産まれたと考えたほうが自然。となると、アカガエルが流水の中に卵を産むことは考えにくいので(隣にもっとまともな止水の池=山葵池があるわけだし)、タゴガエルのオタマかもしれない。
少し前まで、タゴガエルが蟹池と沢の間の隙間でさかんに鳴いていたから、可能性は高い。
もうひとつの可能性は、カジカガエル。うちの前の沢では聞こえないのだが、上流側で何度か高い声でひゅるるる……と、鳥のような鳴き声を聞いているのだ。アカガエルが抱接の前に発する声はもう少し低い。もちろんタゴガエルでもない。これはカジカガエルか? と色めき立ったものだ。
タゴガエルにしてもカジカガエルにしても、貴重なオタマには違いない。変態するまで見届けたいと思い、数匹捕まえて観察しているところである。
しかし、タゴガエルもカジカガエルも、大人になってもアカガエルによく似ていて、ちらっと見ただけではなかなか判別できない。ましてやオタマでは……。
変態直後のミニカエルでも、やっぱり分からないだろうなあ。となると、永遠に謎なのか……。

絶えず流水が流れ込む蟹池を泳いでいた謎のオタマ↑
不思議といえば、山葵池にいるオタマのうち、あるグループは、常に水の流入口付近にいる。山葵池は沢水が絶えず流れ込み、水温が低いので、アカガエルのオタマは水の流入口付近には近づかない。去年まではこんなところに集まっているオタマはいなかった。
となると、このオタマももしかするとアカガエル以外のオタマ(タゴガエルかカジカガエル)という可能性があるのか……なあ。
あまりにも希望的観測すぎるかしら。

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