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のぼみ~日記2018


2018/09/21

「鐸木」という名字

日本郵便の年賀状PRサイト?みたいなところに、日本人の姓ランキングみたいなデータを見られるコーナーがある。



助手さんの旧姓を調べたら、「日本全国に103万4000人います」と出た。9位で堂々の?トップ10入り。
結婚するとき、カッコいい姓に変わるなら妻側の姓に変えたいと思っていたのだが、字面のバランスもよくなかったので、やめておいたのだった。名前が例えば「一茶」とかなら、姓はシンプルなほうがバランスがとれてよいんだけどね。
鐸木一茶 はバランスが悪い

群像新人文学賞で村上春樹と一緒に最後の十数人に残ったときの筆名は「芳光祥太郎」。あの頃は漫画家の石森章太郎という名前がカッコいいなあと思っていて、「しょうたろう」という名前にこだわっていたのだった。
作家では安岡章太郎という人がいて、これは本名らしい。羨ましいね。
さらに「しょうたろう」という有名人にはどんな人がいるか調べていて、ジャズピアニストに守安祥太郎という人がいて、1955年9月28日生まれで僕より5か月後に生まれているんだけれど、なんと31歳で亡くなっている。
彼の「しょうたろう」の字面がカッコいいなあということで、「もりやす」の部分に、みんなから呼ばれ慣れていた「よしみつ」を入れて、でも、字面が能光では祥太郎と合わないから、いろいろあてはめた結果「芳光祥太郎」という筆名で応募したのだった。
そこまで苦労してつけた筆名だったのだが、三次予選通過者の一覧で隣に「村上春樹」という名前を見つけたときはずっこけた。当時、文藝の世界では風雲児と呼ばれていた村上龍と角川春樹を足して2で割ったんかい。アホか、と。
受賞発表のときにこの名前を見たときはひっくり返った。あのふざけた名前のやつが受賞したんかい、と。
悔しくて半年くらい受賞作を読む気になれなかった。

でも、村上春樹は本名だったのね。……筆名で悩んでいる暇があったら、いい作品を書け、ってことだわね。反省。

そんなわけで、この名前を使ったのはこの群像新人賞に応募したときだけで、以後、一度も使わなかった。


祥太郎と鐸木も合わないのよね。祥太郎なら小林のほうがずっといい



章太郎なら、小林とはさらに相性がいい。左右対称が増えて

母方の爺さんの名前は市郎次。カッコいいなと思うけど、これも鐸木とは釣り合わないかなあ

で、姓のランキング一覧に話を戻すと、鐸木はさすがにデータがないだろうと思ったら、しっかり出てきた


約180人? そんなにいるのか? いや、いないと思うがなあ……。

愛知に70人?? 東京に40人?



こっちのデータだと愛知に30人、東京に60人……

うちの鐸木家のルーツは、福島市名誉市長の称号を与えられた鐸木三郎兵衛
鐸木三郎兵衛 明治33(1900)年 42歳の頃


彼は安政5年3月3日(1858年4月16日)、宮城県刈田郡白石本郷桜小路(現白石市)の金谷武功の次男・金谷正足として生まれた。
福島の富豪・鈴木家に男子が生まれなかったため、婿養子に迎えられ、若くして家督を継いだ。三郎兵衛というのは鈴木家代々当主が名乗った名前。
鈴木家は「今の福島駅から県庁まで、他人の土地を踏まずに行けた」というくらいの金持ちだったのだが、三郎兵衛は死ぬまでの間にその資産のほとんどを地域の公共福祉などに注ぎ込んでしまったので、子孫にはほとんど財が残らなかった。
「鐸木」というのは、三郎兵衛が「普通の鈴木はつまらない」と思ったのか、自分の代から変えた姓だ。地元の権力者だったからそういう手続きも簡単にできてしまったんだろう。

福島市にはもう鐸木姓は残っていない。
三郎兵衛は伊達市の小さな廃寺を買い取って、そこに隠居し、亡くなったが、その家は娘が継いでいて、姓は変わっている。
親父は三郎兵衛直系の子孫(三男・巌の長男)だが、三郎兵衛は直系の子以外に多数の養子をとっていて、養子たちはみな福島から出て、日本各地で名をなしたようだ。愛知県に多いという鐸木姓も、三郎兵衛の養子たちの子孫なのかもしれない。

三郎兵衛と同じように、僕も養子である。鐸木という姓にこだわりはないが、親父に養ってもらった恩は忘れてはならないと思っている。
でも、「小説すばる新人賞」受賞したとき、筆名を変えていれば、運気も少し違ったのかもしれないな、なんて思う。
小林佐市 とか、自分では考えつかないような筆名に。(一茶をひっくり返して、ATOKで変換したら「佐市」と出た)



↑エントロピー環境論を子どもから大人まで伝えたいという気持ちで書いた、これは私の「遺言」です。



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