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のぼみ~日記2018


2018/07/02


明治大学の立派な施設で狛犬の話をする


炎天下の中、明大に到着。アカデミーコモンズというところで公開講座。
テーマは南福島に咲いた利平・寅吉・和平の石工三代記。
受講者の半分くらいはフェイスブック友達で、さらにその半分くらいは『神の鑿』も持っていると思う。初めての人にも、神の鑿の世界を知っている人にも飽きられないように話をする工夫をずっと考えていた。
今回は準備にかなり時間をかけた。
用意した写真だけでも150点くらいある。1枚1分使っていたらそれだけでも2時間半かかる計算だから、かなりハイペースで話を進めないと。
写真はiPod touch6から出せた。HDMI端子とLightning端子をつなぐケーブルが威力を発揮した。HDMIなので、これ一本で動画の音声も出た。講座が始まるまで、写真や狛犬ソングの動画をスライドショーで流していた。


立派な施設だなあ。明大は1度だけ、学食が安くてうまいというので上智の同期生に誘われて潜り込んで昼飯を食ったことがある。確かに上智の学食とは比べものにならないくらい安くてボリューム満点だった



顔見知りもいっぱい



HDMI端子でiPod touch6をつないだだけで画像や動画を簡単にプロジェクターで投影できた。パソコンいらずで楽だった。
写真は狛犬さがし隊副隊長撮影のものを拝借

楽しい酒で酔っ払う

講座の後はお待ちかねの「補講」(という名の飲み会)。
みんなでゾロゾロと居酒屋へ移動。御茶ノ水駅から駿河台下へ続くこの道を通るのは何十年ぶりだろうか。
大学時代はここを降りきったところの少し先にあった「須賀楽器」という楽器屋さんによく通った。田村博のいちばん安いフラメンコギター、ボンゴ、コンガ、TEISCOのミキサーなどなど、いろいろ買った。
須賀楽器は個人商店だと思うが、学生には無保証無利子で月賦販売してくれた。数万円の楽器を5回払いとかで買って、その後、毎月お金を持っていって……。
下倉、イシバシ、クロサワあたりもよく覗いたが、品揃えは豊富でも値段的には須賀楽器のほうがちょっと安かったので、結局、須賀楽器で買うことが多かった。
その須賀楽器、今はもうないらしい。

カワセ楽器ではMasterという10万円のMartinタイプのギターを買った。あと、弦もよく買ったなあ。安いけれどすぐに死ぬ弦として有名だった。

オーディオユニオンはまだあるのか~、と感慨深く街並みを見ながら……

みんなで「補講」会場へ移動

なかなかよいではないの~



今回、僕よりずっと遠くから来ている受講者もいた。石工さん(というか、石像彫刻家)が二人。一人は岡崎から、一人は福島県川俣町山木屋地区から。山木屋地区はついこの前まで原発爆発での放射能汚染で居住を制限されていた地区。
現代石工事情などを聞いて、今度は僕がお勉強。まさに「補講」だな。

二次会はなぜかコージーコーナー



その後、小田原のパワフル夫妻、岡崎の石工さんと4人で東京駅構内の居酒屋で3次会。すでに相当飲んでいたのに、さらにおいしい日本酒を流し込み……ホテルに着いたときはフラフラ。駅も一つ乗り過ごすし。でも、本当にうまい酒だったし、楽しい時間だった

オール込み5000円ちょっとのホテルだったが、チェックインが遅かったからか、シングルで予約していたのがツインだった。ラッキー。チェックインが遅いと、こういうことがよくある

こないだ泊まったホテルでも無料貸しだしスマホが置いてあったけれど、最近ではこれ、普通なの?

2018/07/03

夜中に1度、「あれ? ここはどこ?」状態で起きる。
ホテルに入る前と後の1時間くらいは、かなり記憶が飛んでいる。
翌朝、改めてホテルの部屋の中を確認すると、バスタブに湯が残っていて、カミソリを使った形跡があり、冷蔵庫には飲みかけのペットボトルが入っていた。しかし、そのどれも記憶にない。特に、髭を剃ったり、バスタブに湯を溜めた記憶がまったくない。普通ならシャワーで済ますだろうに。
ロビーに降りて行くのにエレベーターに乗ったときも、あれ? こんなエレベーターだったのか?? ってなった。

ロビーで新聞社の編集者さんと待ち合わせて、隣のカフェで二日酔いのまま新連載の打ち合わせ。その後、帰宅。

駅チカでさんざん迷った末に買った弁当。話には聞いていたのだが、食べるのは初めて。まあ、普通。これなら東京駅なんかで売っているチキン弁当のほうがおいしいし、また食べたくなる



電車内にほとんど乗客はおらず、寒かった。ジャケットの前のボタンをとめてしまったほど
「狛犬」でこんなに素敵な人間関係が築けて、広がっていったことに改めて驚く。20代半ばで狛犬の写真を撮り始めたときには、こんなことは想像できなかった。あの頃はデジカメもパソコンもインターネットもなかったからなあ。原稿も原稿用紙に鉛筆で書いていたし。
あの時代のままだったら、今回のようなおいしい酒を飲むこともなかったと思う。
デジカメで撮った写真だからこそ簡単にネット上に発表でき、それを見た地元の郷土史研究家から連絡が来た。出版社が本にしてくれなくても、DTPで自費出版本を安価に制作できるようになったからこそ、全国の狛犬ファンに情報が伝わっていった。
今でもフィルムカメラしかなく、本を出版社が出してくれなければ情報を発信できないような時代だったとしたら、「神の鑿」の世界が広く知られることはなかっただろう。
石工が手鑿だけで彫った狛犬という究極のアナログ文化が、デジタル技術のおかげで掘り起こされ、日の目を見ることができたのだと思うと、なんとも不思議な気持ちになる。





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