ウクレレ教室のセンセがウクレレを持っていないというのはまずいかなあ……でも、ウクレレを自分で今買うだけの余裕がないしなあ……やっぱりいいか……と悩んでいるとき、清須さんが「私はギタレレ」というので、ギタレレってなんだ? と調べてみたら、小さなギターではなく、ウクレレチューニングに低音弦2本も加えたものだった。つまり、調弦はギターの5カポと同じ。高音側4本はウクレレと同じ音程(ただし4弦はウクレレはオクターブ上)なので、高音弦側だけを弾けばウクレレに近いし、5カポのギター(1弦、6弦はEではなくA)だと思えばいいので、ギタリストにとってはコードで悩むこともない。
これいいんじゃね? と、Amazonを見たら、新品で8000円くらい。ウクレレとあまり変わらない。でも、ウクレレはもっと安いわけで、新品のギタレレなど買うはずもない。
そこでヤフオクで見たら、3000円くらいで落札されているようだ。もし1500円とかなら、送料を入れても3000円以下で、ウクレレ並みになるかなあ。それなら、いっそギタレレを手に入れたほうがいいかなあ……などとブツブツフェイスブックに書いていたら、ちっころさんが「父がそれ持っている!」と言って、あっという間に「プレゼントするそうです」という話になった。
ありがたい!
ウクレレ教室に持っていって「6弦のウクレレ」のようなふりをして模範演奏?することもできるだろうし、家でウクレレのコードポジションを確認するのにも使える。
翌日さっそく届いた。
ほとんど使っていなかったようで、きれい。
黴が吹いている4~6弦だけ交換して、さっそく弾いてみた。
弾いてみると、これが想像以上に難しい。
ネックは松子と同じ46mmなので幅はいいのだが、弦長が短いのでフレット間が異常に狭く、例えばAのローコードポジション(実音はD)なんかは指がはみ出してしまい、きれいに音が出せない。
ここでさらに分かったのは、レキントギターというのもあって、それは弦長がギタレレよりは長いのに調弦はさらに1音上で1弦6弦はBになる。なぜ弦長が長いのに調弦は1音上なのかというと、レキントギターはレキント用の細い弦を張っているかららしい。
これがレキントギター。ギタレレよりも大きいのに、ギタレレよりも1音高いチューニング(Bチューニング)が標準。細い専用弦を張るので、音も澄んで聞こえる
ギタレレは普通のクラシックギターと同じナイロン弦を張るので、Aチューニングにするためには弦長を短くしないといけないのだね。
その時点で、かなり無理な設計の弦楽器といえるのかもしれない。
命名「レレ子」。さっそく弾いてみたところ↑
とりあえずいきなり弾いてみたところ↑ かなり難しそうでしょ。
同じ「小さいギター」でも、ギグパッカーは普通のギターのチューニング。どのくらい違うものか、弾き比べてみた↓
ギグパッカーとギタレレ。動画中、ギタレレが「Bチューニング」となっているのは「Aチューニング」の間違い。Bチューニングはレキントギターで、それより1音低い(ウクレレと同じ)。
ギグパッカーの弦長は640mmで松子と変わらないのだった。だから、ギグパッカーは「無理矢理胴体を細く短くしたギター」であり、ギタレレは「無理矢理ギターの弦を張って6弦のままにしたウクレレ」といえるだろうか。
ギグパッカーはせめてネック幅を46mmにしてくれればグンと弾きやすいのだが、多分、スチール弦モデルがオリジナルなので、ナイロン弦モデルもそれと同じネック幅にしてしまったのだろう。
レレ子はとりあえずうちで「ウクレレの教え方」を考えるときの検証用みたいにしようかな。教室に持っていって弾いてみせても、それなりに注目させられるかもしれない。