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のぼみ~日記2017たくき よしみつの日記2017


2017/09/01

雹害の凹みがこれで直る?


Toppdrsuper 自動車デントリペア凹み 修理工具 DIY 13点セット 修復ペン というものだが、13点セットというのはちょっと大袈裟
中国製のノーブランド(?)ワイヤーシェルフが届いた翌日、これが届いた。車の凹みをパテ塗りと塗装ではなく、引っぱり出して直すという工具。
プジョーをショートボディからSWに買い換えるきっかけになった一昨年の雹。自動車保険会社の見積もりは「全損」で、全損分の保険金(60万円+お見舞い金3万円で合計63万円)をもらって買い換えたのだった。
車両保険に入っていなかったX90のほうは、悩みに悩んだ末、ボンネットとトランクを取り替えて塗装。鉄板から新たに成形して作るのに、ボンネットが4万いくら、トランクは3万いくらで、凹みをいちいち修理するより交換して塗装したほうが安いというのに驚かされた。
そのとき、修理屋さんからは「普通の修理屋だとパーツを丸ごと交換で塗装になるけど、今は特殊な工具を使って、凹みを引っぱり出して直すやり方があり、そっちのほうが安くつくんですよ」という話を聞いていた。
まだそれほど知られていなくて、その装置を持っている業者も少ないとのことだったので、よほど高価な装置なんだろうなあと想像したのだが、発想としてはそれとほぼ同じことなのか?
おそらくプロ業者が使うのは電気マグネットとコンプレッサーを組み合わせたようなものだと思うのだが、このキットは糊とテコみたいな原始的な仕組み
Amazonのレビューを読むと、みなさん結構いい評価で「思っていたよりきれいに直る」と感心している。タイムセールで2000円になっていて、2000円なら、ダメでもそんなに腹が立たないかな、試してみても損はないかなと思って、ポチしてしまった。
さっそくその結果報告をば……。



16点セットというのだが、内容はこう。糊(グルー)5本を5点、プラスチックのチップ(吸盤)5個を5点と数えているようだ。実際にはグルー5本、電熱グルーガン1個、ブリッジ工具1個、吸盤5個、オマケで引っかき傷修復ペン1個。吸盤をもう少し増やしてほしいところ



まずは、フェンダーなどに残っている雹による凹みを確認。こんな感じ






グルーガンにグルーを装着して電源ON。3分くらいで柔らかくなる


プラスチックの吸盤にグルーをつけて、凹み箇所にペタッと貼る



数分後、ブリッジ工具を取り付けて吸盤を剥がす。このときバチン!という大きな音がする



引っ張り上げた後の様子。グルーは車体側についている



車体に残ったグルーを落とすのがいちばん大変な作業だった。アルコールとゴムヘラで剥がすという説明だけど、どちらも持っていなかったので、竹べら、プラスチック定規をゴムヘラ代わりに、草刈り機用の2ストロークエンジン用ガソリンをアルコール代わりにしてなんとか落とした



グルーをきれいに吹き落とした後。完全には元通りにならないが、だいぶ目立たなくなった



出品者はFBにページを持っていて、こんな動画ものせている↑



付属してきた説明書の一部。全編こんな感じで、ぎりぎり分かるかな~という日本語の文章

この起業精神こそ今の日本の若者に欠けているのではないか

この修復キットは値段のわりに内容がちゃんとしているし(グルーガンだけでももう少し高くしてもいいような価格設定)、結果も悪くない。二度三度としつこくやっていくと、かなりきれいに仕上がる。
今回はボンネットなどの平たい部分ではなく、フェンダーの湾曲部分にできた凹みだったから、引っぱり出すのがかなり難しかったと思う。後から説明書をよく読むと、グルーもアルコールで拭き取ってから溶かせと書いてあるし、接着してからあまり時間を置かず、まだ糊が熱いうちに剥がせとも書いてあった。そのへんを全部無視したし、アルコールもなかったからガソリンでごまかしたわけだけど、それでもかなりいい結果になった。

で、このキットの効用よりも、僕が感心したのは中国の潜在パワーというか、若い人たちのチャレンジ精神、起業精神だ。
このキットはアメリカ版のAmazonでも出品されている。この商品のアイデアは他からいただいてきたのかもしれないが、こういう隙間商品的なものを作ってAmazonで世界を相手に売るというところまでやってのける力に感心してしまった。
今の日本では、若い子たちに「人に使われて生きていくにはこれからの日本は厳しすぎる。起業して自分が経営者になるくらいの意気込みを持て。そのためには隙間ビジネスを常に考え、リサーチし、チャンスを見つけたら実際にやってみる勇気を持て」などと言っても、誰も聴く耳を持たない。
「そんなの無理ですよ~」と、安い時給で我慢してしまう。
町工場や商店の経営者を親に持つ子たちも、親が始めた商売を元にして新展開を仕掛けるようなことは考えず、「不景気だからこんな商売はもう無理」と諦めて、別のところで雇われ人になり、安い給料を安定的に得る道を選ぶ。
日本の将来を考えると、技術が落ちているとか国際競争力がどうのこうのという以前に、若い人たちの覇気のなさがいちばんの問題ではないかと、爺としては憂えてしまうのだ。
中国の底力を脅威と感じるだけでなく、謙虚に見習わなければいけない。
頭のいい人、資本力のある企業は、金を虚業に注ぎ込んでゲームのようなビジネスをするのではなく、大元のアイデアに投資して世界のトップを走る努力を。デジタルの世界ではソフト部分を握ることなしにはトップを取れない。
中底辺を形成する人たちは、誰かに使われるのではなく、自力で隙間ビジネスを見つけ、その部分の創意工夫や合理化で地道に儲ける努力を。そうした力が結集することで国のビジネス全体が多様性を持ち、骨太の構造になっていく。

エレクターのワイヤーシェルフや、この糊を使った凹み修理キットに触れて、改めてそんなことを思ったのだった。

今回買ったのはこれだが、このタイプの補修キットはいろいろある。これを知ったことで、少し雹害が怖くなくなった


むしろ問題はこっち?


で、凹みを直した後、二階の窓からX90を見下ろした助手さん曰く「あれって、剥げてるの?」
ん? あちゃ~、いつのまにこんなことに。



よく見ると、塗装の最上面のコーティングが剥がれて、そこから水が被膜の裏側に回り込んでこんなことになったみたいだ。この補修はまた後日……


『ひよっこ』を細かく楽しむシリーズ 富さんの若い頃を演じたのは藤間紫の孫


この2人を調べたら……



白石加代子の若い頃に似ているといえば似ている

お馴染みのシリーズ。本日は富さん(白石加代子)の若いときを演じた女性、女優さんというよりは藤間流の舞踏家だったという話。藤間紫の孫だそうだ。
白石加代子は若い頃どんなだったのかと興味を持ってさんざんネット上を探し回ったが、ほとんど若い頃の写真というのは出てこなかった。早稲田小劇場でデビューしたときから、二の線ではなく、個性派で売るのだと固く決意していたのだろうか。きっと、演じているときの表情と普段の表情はまったく違うのだと思う。で、表情を作っているうちに、歳を取るにしたがってほんとにそういう顔になっていったんじゃないかな。

ちなみに、相手の「松永さん」(大企業の御曹司という設定)役の大山真志は、大河ドラマ『真田丸』で高畑裕太がやるはずだった役の代役に急遽抜擢された人だとか。人生、どこにチャンスが転がっているか分からないね。

今日のキノコ


食えそうな危なそうな……














よいお買い物

無駄な金を使わない!  テレビ、洗浄便座、電動アシスト自転車、大人の楽器などなど、「幸福になれる合理的な買い物」のヒント集。失敗しないための最低限の知識


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